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蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)

蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)

蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)

作家
周防柳
出版社
角川春樹事務所
発売日
2019-02-14
ISBN
9784758442329
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蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫) / 感想・レビュー

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みっちゃんorみこ

後半一気に読んだ。以前は大化の改新と称した、中大兄皇子と中臣鎌足による蘇我入鹿の殺害事件を、今では乙巳の変というんだね。その時から壬申の乱を経て、持統天皇の治世まで約40年、まさに激動期に生きた一人の女性が主人公。こういう解釈と描き方があるのかと感心した。見方が変われば、物語も変わる。創作だとしても、素晴らしい物語になっていた。古事記にある兄妹婚の物語に重ねられた主人公たちのロマンスにはキュンと来て、少女マンガみたいだ。と思ったら女性作家なのね。

2021/03/30

とし

乙巳の変から壬申の乱、その後の妃の鸕野が継いだところまでの話。史実にフィクションが組み込まれており、歴史小説でありながらラブストーリー的要素が強い作品。古代史はなかなかわかりづらいところがありますが、現代風な感じもして読みやすかったです。蘇我入鹿、中大兄皇子、藤原鎌足、大友皇子、大海人皇子など史実で語られている部分とは違った魅力がありました。作者の周防柳さんの作品を読んだのは初めてですが、歴史とラブストーリーを統合させたのはうまいですね。古事記という日本の神話が身近にわかりやすく書かれており良かったです。

2019/07/22

皆で火を囲み語り手の声に耳をすませた時代、物語はその時々で形を変えるものだった。日々の憂さを忘れるために、人生の指針を得るために、誰かを慰霊し鎮魂するために。そのままでは流れて消えてしまう伝承を紙の上に留めておこうとするのは、忘れられない誰か、忘れたくないものごとを胸底に抱えているからだ。自分が死んだ後にも誰かに知っていてほしい、そこに記しておかなければ省みられることなく忘れ去られてしまう、声なき人々の魂の叫び。哀しみ、恨み、望み、願い、そこに生きていたことの証し。

2019/06/29

take5

「蘇我の娘」?と「古事記」?(読みは「ふることぶみ」)って感じですが、想像力豊かに描かれた『古事記』(こじき)をめぐる物語です。時代は乙巳の変から持統元年で、読み進むうちにタイトルの意が明らかになってきます(最後に落ちが付きます)。『日本書紀』(続紀も少し)に出てくる非常に有名な人物や出来事から普通は知らない人物や出来事などと、多くの文献を基にしたもの凄くよくできた物語です。何カ所か超常現象が起こりファンタジー的なのと、擬音語と擬態語を使い過ぎなのが私的には残念ですが、それでも「92点!」という感じです。

2020/11/28

yayoi

乙巳の変から壬申の乱の時代、蘇我入鹿の娘:コダマという架空の人物を置き、古事記編纂にまつわる『あったかもしれない話』を描く物語。元々古代史や神話昔話は好きなので読み進めるのもそれほど辛くなかった。コダマが十代半ばの少女に成長した中盤からが特に面白かったです。

2019/09/25

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