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蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)

蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)

蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)

作家
周防柳
出版社
角川春樹事務所
発売日
2019-02-14
ISBN
9784758442329
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蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫) / 感想・レビュー

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hrmt

周防作品4作目。大王記の編纂に携わっていた舟恵尺が、乙巳の変で蘇我入鹿の落とし胤として救った赤子は盲目で聡耳の持ち主だった。義父の書や語り部の話を覚え、壬申の乱に巻き込まれて愛する者を失う。日本神話をそのまま信じるには無理がある。古い歴史の書は、時の権力者が己を神聖化し、正統化するための創作だろうことも思い至る。けれど、その時代に確かに生きた人々がいて、生臭い政争にも日々の生活にも今と変わらず人の情念が満ちていた筈だ。滅びた者へ思いを馳せ、その思いを後世に伝えようとした人がいた事もまた確かだろうと思った。

2021/12/27

みっちゃんondrums

後半一気に読んだ。以前は大化の改新と称した、中大兄皇子と中臣鎌足による蘇我入鹿の殺害事件を、今では乙巳の変というんだね。その時から壬申の乱を経て、持統天皇の治世まで約40年、まさに激動期に生きた一人の女性が主人公。こういう解釈と描き方があるのかと感心した。見方が変われば、物語も変わる。創作だとしても、素晴らしい物語になっていた。古事記にある兄妹婚の物語に重ねられた主人公たちのロマンスにはキュンと来て、少女マンガみたいだ。と思ったら女性作家なのね。

2021/03/30

紅香

皇極4年、乙巳の変でまたしても御代の代替わり。政権は中大兄皇子に移行する。。歴史は勝者が作り上げた世界。敗者の優しさも威光も初めからなかったかのように歴史は作られる。そのせいで見えなくなっていることも多いはずだとこの物語を読んで痛感した。蘇我入鹿の忘れ形見が百済人の船恵尺によって密かに育てられてという設定。何だかとても新鮮だった。『そこからこぼれ落ちた人たちの歴史を私はすくい取っていきたいの。』コダマの悲痛な願いは作者の想いと同等だと感じた。私も読んでみたい。この時代と古事記にも興味と愛着が湧く一冊。

2022/04/30

take5

「蘇我の娘」?と「古事記」?(読みは「ふることぶみ」)って感じですが、想像力豊かに描かれた『古事記』(こじき)をめぐる物語です。時代は乙巳の変から持統元年で、読み進むうちにタイトルの意が明らかになってきます(最後に落ちが付きます)。『日本書紀』(続紀も少し)に出てくる非常に有名な人物や出来事から普通は知らない人物や出来事などと、多くの文献を基にしたもの凄くよくできた物語です。何カ所か超常現象が起こりファンタジー的なのと、擬音語と擬態語を使い過ぎなのが私的には残念ですが、それでも「92点!」という感じです。

2020/11/28

佳乃

昔の人名に少々てこずりながらも、古事記が作られた真相がこうだったら・・・と面白く読了。それにしても、こんな風に考え付くのってすごいなぁ。

2021/11/13

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