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花唄の頃へ くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-6 時代小説文庫)

花唄の頃へ くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-6 時代小説文庫)

花唄の頃へ くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-6 時代小説文庫)

作家
今村翔吾
出版社
角川春樹事務所
発売日
2020-02-05
ISBN
9784758443197
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花唄の頃へ くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-6 時代小説文庫) / 感想・レビュー

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W-G

シリーズ前作から、ギアが一段上がった。裏稼業を描く作品ならではの、もし依頼人が守るに値しない奴だったら?系統のお話。物悲しいエピソードの中に、平九郎パワーアップの予兆を見せておきながら、さらに炙り屋の好感度アップまで成し遂げた、とても充実した内容となっている。平九郎の苦悩と成長を引き出した鼻歌長兵衛は、今のところ最高の敵役だろう。迅十郎パートも、斬り合いシーンが格好良い。かなり好きな一冊となったが、やはり漫画の影響が色濃い。今度のは『サイコメトラーエイジ』に似たような話があったような…。

2022/07/13

しんごろ

裏稼業だから今回の依頼も受けきゃいけないのか。裏稼業だから、裏稼業同士のしのぎを削る戦いをしなければならないのか。裏稼業だから、こんな皮肉な運命を引きあわせるのか。この展開は、なんとも切なく辛い。そして、仕事でも人としても掟を課し、もがくんだろうなあ。平九郞も試練だと思って、のりきってほしいね。それにしても、迅十郎は格好良かった。あっぱれな男だね。今作で思ったこと「憎まれっ子世にはばかる」という言葉、ありゃ嘘だな(笑)切なくて辛かったけど、まあ結果的には良かったからね。お春ちゃん、癒やすねえ。

2020/02/16

海猫

今回はまたしても、くらまし屋だけでなく、裏稼業で生きる者たちが入り乱れる展開に。その上、ことの真相がなかなかハッキリせず、なんともミステリアスで緊張感が漂うお話になっている。いつ刺客が襲ってくるかわからないし、誰が刺客を雇っているのか?もちろん読み進むと見えてくるものはあるが、実はやりきれない話であり、なんとも苦いものが残った。シリーズ屈指のダークな巻。全体的に「掟」というテーマで一本、筋が通っているので深みがある。平九郎本人の家族の話は今回なかったので持ち越しか。とにかく早くも次作が楽しみになった。

2020/02/08

しんたろー

シリーズ中一番ダークな印象の巻だが、文句なしに面白い!平九郎vs炙り屋vs謎の刺客vs伝説の人斬り…四つ巴の剣劇もさることながら「掟」の非情さに痺れる。それでいて、人情時代劇の側面もあって、プロローグを読み返したり、終章前のエピソードなどで「純真」に熱くなった。(迅十郎が格好良くて主役を喰ってる?) 今巻で名脇役は一鉄だけしか登場しなかったのが寂しいが、それでけ登場人物たちに魅了されている証拠だろう。これで既刊本は制覇してしまって、今村さんロスになりそうなので、明後日は『ぼろ鳶組』最新刊を買いに走るぞ♬

2020/02/12

いつでも母さん

くらまし屋シリーズ第6弾!好い。実に面白い。皆さん追いかけてるはずですよね?大丈夫です。今村さん、今回も外しません。こんな奴の依頼まで受けるのか・・と思った私はまだまだです(汗)平九郎は今回で一皮むけたかもですね。断固たる覚悟で自分を今一度戒めたでしょう。「あの世に・・晦め」が哀しく響いて、次回がもう楽しみでならない。

2020/02/14

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