獅子の寝床 神田職人えにし譚 (ハルキ文庫 ち 2-10 時代小説文庫 神田職人えにし譚 4)
獅子の寝床 神田職人えにし譚 (ハルキ文庫 ち 2-10 時代小説文庫 神田職人えにし譚 4) / 感想・レビュー
タイ子
シリーズものを色々読んでいると他作品とごっちゃになる場合があるけど、インパクトのある登場人物がいるとすぐその小説に入ることができる。本作で言えば私の中では「しろとましろ」かな。稲荷神社の神狐の化身かもと思われる可愛い2人の子供。咲と修次の前に現れては心をほぐしてくれる。今回は咲の弟・太一の結婚で姉としては肩の荷が下りたが一抹の寂しさが。油問屋の理代の跡継ぎ問題と恋の行方など咲の周囲で起こる様々な人生模様。彼らの幸せを願って咲が作る縫箔の小物を一度見てみたいと毎回思いながら今回も読了のシリーズ第4弾。
2022/02/24
真理そら
今回はしろとましろが修次の口調をまねっこしてるのがかわいい。しろとましろには修次がかっこよく見えるんだなあと思ってニヤニヤしてしまった。二人で組んでお仕事したりしてるので案外あっさり結婚したりするかも。飛燕の簪を復習してから読んだ方がより感動できたかも、と少し後悔した。
2022/02/16
ひさか
2022年2月ハルキ文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作め。のちの藪入り、花梨が実る頃、獅子の寝床、の3つの連作短編。どうということもない江戸の人々の出来事が、咲と修次の職人仕事を通じて語られ、展開は地味だが、しろとましろの扱いだけが、ファンタジーぽくって、面白い。
2022/06/29
のびすけ
シリーズ4作目。縫箔師のお咲と錺師の修次。二人の付かず離れずの程よい関係がとても心地いい。縫箔の仕事を通してお咲が関わる恋のお話の数々。時折現れる神狐の化身のしろとましろが相変わらず愛くるしい。お咲と修次の関係も進展してほしいような、このまま続いてほしいような。このシリーズの雰囲気にもっと浸っていたくなる。
2022/04/16
ケイプ
シリーズ4作目。同じ作者知野さんの上絵師シリーズも同時に読んでいるので少し話がこんがらがってしまう時も。こちらは縫箔師、咲のお話。咲の作る財布や巾着、半襟ってどんなんだろう、一度見てみたいと毎回思いながら読んでいます。
2023/05/05
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