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風待ちの四傑 くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-9)

風待ちの四傑 くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-9)

風待ちの四傑 くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-9)

作家
今村翔吾
出版社
角川春樹事務所
発売日
2022-11-02
ISBN
9784758444804
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「風待ちの四傑 くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-9)」のおすすめレビュー

直木賞作家・今村翔吾の大人気シリーズ! 江戸の裏稼業「くらまし屋」の疾風怒濤の戦いが開幕

『風待ちの四傑 くらまし屋稼業』(今村翔吾/角川春樹事務所)

 まるで四尺玉の花火が休むことなくあがり続けているような――。今村翔吾作品を追いかけ、読んでいると、そんな景色が浮かんでくる。山田風太郎賞受賞作『じんかん』、2022年1月に直木賞を受賞した『塞王の楯』、そこから1年も満たぬうちに刊行された『イクサガミ 天』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』……。毎作、本を読むことの高揚感を教えてくれる作品の、最後のページを閉じるときの寂寥感といったら……。だがそんな読者のために、このあともずっと続いていく物語を、今村翔吾氏はちゃんと用意している。現在、シリーズとして書き続けられているのは、デビュー作『火喰鳥――羽州ぼろ鳶組』から現在11巻を重ねる「ぼろ鳶」シリーズ、そして2018年よりスタートし、このたび待望の8巻が上梓された「くらまし屋稼業」シリーズ(角川春樹事務所)だ。

「くらまし屋」とは、いかなる身分、いかなる事情であっても、銭さえ払えば、まるで神隠しにでもあったかのように必ず逃がしてくれると、江戸市中で噂される裏稼業。ただし、その依頼を受けてもらうに…

2022/11/5

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風待ちの四傑 くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-9) / 感想・レビュー

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W-G

刊行日が延び延びになり、だいぶ待たされた印象だったが、その分、このシリーズにしてはボリュームがあり、中身もかなり充実していたので大満足。一気に読み終えた。事前情報では、てっきり、くらまし屋と炙り屋がついに本格的にやり合うのかと考えていたけれども、まさかの共闘!…とテンション上がったのもつかの間で、作中では顔を会わせすらしない。しかし、それぞれの活劇場面は抜群に楽しく、体温上がるシーンの連続。だけどまぁ、炙り屋が富蔵を始末する話になっているなら、比奈をくらます必要なくね?とは思った。続巻がもう待ち遠しい。

2022/11/02

しんごろ

俺は『イクサガミ 天』を読んでるのか?と思うほどのバトルロワイヤルの今作。イクサガミに登場する似たキャラも登場。それにより、夢の国の場所がここだろうと推測できる。くらまし屋、炙り屋やら敵味方入り乱れて、跳ぶ、舞う、躱す、凌ぐの死闘に手に汗を握る。くらます依頼も激しさが増して、闘う平九郞もしんどいはず。嗚呼、誰か仲間に加わってほしい。仲間にならなければ組むのも良し。働き場所は違えど玄九のように。そして、気になる新たな登場人物のレラと佐分賴禅。この物語のおおよその骨格が見え、己の矜恃をかけた今作だった。

2023/01/22

海猫

早くに読みたかったけれど、発売日がどんどんずれ込んでヤキモキした。刊行されてみると今回は本の厚みが増し増し。お話はくらまし屋稼業シリーズとしては定番の流れ。いつも以上に濃くて長いのは、アクションシーン。これが鮮烈で手に汗握る。「くらまし屋」だけでなく「虚」「炙り屋」の面々らが続々登場、それぞれに凄まじい剣戟が繰り広げられる。本筋の晦ましの方も駆け引きがあり、決してバトルだけの作品にはなっていない。読み応え抜群だったものの、早速次が読みたくなる引きもあり。これでもっとシリーズの刊行ペースが上がればいいのに。

2022/12/01

のり

あちらこちらで激闘の嵐。「くらまし屋」を軸に蠢く猛者達。依頼により敵・味方の状況が変わる。くらまし屋に対して、仄暗い感情をもっていたのか「四三屋」の倅の「利一」。その結果が裏稼業のお抱えに大打撃を受ける。伊坂さんの「AX」の時も思ったが、人材不足になるのは避けられない。依頼は厳しいものになったが、妻子を探す為の「玄九」との出会いは大きい。「虚」を倒すのは並大抵ではないが、前進したのは良かった。

2023/03/17

とし

くらまし屋稼業「風待ちの四傑」8巻。何時も以上にハラハラドキドキの巻でした。

2023/03/08

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