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がん専門医が、がんになって分かった大切なこと

がん専門医が、がんになって分かった大切なこと

がん専門医が、がんになって分かった大切なこと

作家
中川恵一
出版社
海竜社
発売日
2019-10-29
ISBN
9784759316636
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がん専門医が、がんになって分かった大切なこと / 感想・レビュー

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trazom

自らエコー検査をして膀胱がんを発見し、内視鏡による切除手術をした体験記には大きな発見はないが、がんに対する先生の考え方が面白い。がんは「自分の死ぬ時期が大体いつ頃なのか」が分かる病気だから、「死を受け入れる時間」を用意してくれて、最後の時間に「生を完成させやすい」のだと言う。だから「死ぬならがんで死にたい」。そのためにも欧米並みの緩和ケアが必要だと著者は力説する。また、本書の中で、「がん治療は「敗者復活戦のない一発勝負」」という言葉が何度も出てくる。初回治療における意思決定が決定的に重要だと肝に銘じよう。

2019/12/17

Shimaneko

著者がそうだったように、実際に告知/治療される当事者になってみないと分からないことって多々あると思うので、患者側として「がんの予習」がどこまで有効かは疑問だけど、知らないよりは知っといたほうがいいかもレベルの、むしろ医療者側に読んでもらいたい系。自分自身、先月のがん告知は青天の霹靂だったので、動揺具合はリアルに共感。余談ながら、1975年当時の和食が一番ヘルシーだったとゆー東北大大学院の実験が興味深い。

2020/05/27

紫の煙

自分はがんにならない。そう思っている。思いたいから、思っているだけ。では、がんになると思って何が出来るだろうか。少なくとも正しい知識を持つ事は出来る。中川先生みたいな人に、診てもらいたいと切実に思う。

2022/09/10

ぱんぷきん

癌疑いだが、豆腐メンタルなので癌になった際の心構えを知りたくて読んだ。著者は高齢で癌種も再発率は高いものの、5年後生存率でみると低くない膀胱癌ということで意識の違いはあるが、癌になって死にたいとの意見は救いになった。早期治療すれば治る一辺倒だとスキルス胃がんだったり、すい臓がんには全く救いのないアドバイスになるので…。日本の緩和ケアは不十分という点にも触れており、これは是非とも患者視点を取り入れて日本の癌医療を変えて欲しいところ。末期が穏やかなら癌だって確かに悪くない。癌の時間の猶予は個人的にデメリット。

2024/01/09

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