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前世療法

前世療法

前世療法

作家
セバスチャン・フィツェック
赤根洋子
出版社
柏書房
発売日
2008-05-21
ISBN
9784760133482
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前世療法 / 感想・レビュー

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ちょろこ

興味深いテーマで一気読み、の一冊。前世で殺人を犯したと語る、死に至る病に苦しむ十歳の少年。前世の記憶という興味深いテーマにひきつけられ、少年の危機と真犯人に後半は特に一気読み。正直、真犯人は誰かというミステリ部分よりも少年の記憶の謎の方が気になった。こういうことってあり得るのかな…と、謎が解明した読後も興味は尽きない。嫌悪感いっぱいの特殊なオトナたちの趣味嗜好を絡めていなければもっと面白かったかも。ラストはせつなさいっぱい、これにはホロリときた。

2018/06/07

うまる

フィツェックさん3作目は、魂の再生をベースにしたサイコスリラー。前世療法で前世の殺人の記憶を語る少年、証言通りに発見される死体、そして事件に巻き込まれていく主人公。息付く間もない展開で、続きが気になり過ぎて完全なる寝不足になりました。社会のある闇の部分をクローズアップする話でもあり、そのリアルなエピソードが怖かったです。犯罪の仕組みに利用されていた物が、善意で設置されている物だという事を思うと、何ともやりきれない気持ちになりました。伏線やミスリードもあちこちにあって、全体的にとても刺激的で面白い話でした。

2020/09/30

キキハル

脳腫瘍を患い余命半年と宣告された10歳の少年ジーモンは、弁護士シュテルンに依頼をした。自分は15年前に人を殺したのだと。死体は発見され、シュテルンは謎の男の声に脅され、復讐者を探すはめになる。ジーモンは殺人者の生まれ変わりなのか。生後2日目に死亡したシュルテンの息子は生まれ変わってどこかで生きているのか。全編通して盛り上がりに欠ける気もするが、後半部分での、逃げ回りぼろぼろになっても突き進む姿には哀れを覚えるほど。けれどもエピローグで見た光景には、頑張って生きていてよかったと思えただろうな。

2012/05/10

白のヒメ

重病の十歳の少年が15年前に殺人を犯したので、自分の弁護をして欲しいと弁護士の主人公の元にやって来る。前世治療というものを受けて自分の過去生を思い出したというのだ。そしてやり残した事をするために、自分は生まれ変わったのだと言う。もう一人生き残っている悪人を殺すために・・・。ドイツのベストセラー作家の作品。オカルトっぽいのかなと思ったら、意外に理性的な作品で、謎が謎を呼ぶミステリーに引き付けられ、最後までジェットコースターのよう一気に読まされました。でも、弁護士ってこんなに不死身じゃなくね?と思いつつ(笑)

2013/11/25

さといも

図書館本。読み出すとやめられないのがこの作者さんの作品。今回もまた冒頭からやめれない。珈琲飲むのも時間も忘れて読み更けた。犯人がさっぱり分からない&窮地に陥ってしまいがちな主人公達がハラハラでずっとスリリング。ジーモンが可愛くて仕方ない。

2018/09/14

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