ふたりのエアリエル
ふたりのエアリエル / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
エマ・ワトソンが主演した映画『バレエシューズ』の姉妹編。前回のヒロイン達は今度は主人公を支援する立場にまわり登場はしない。バリモア一家のような演劇一家に生まれた男女3人の姉妹。しかし才能ある母親が父親と駆け落ちしたため実家とは長らく絶縁状態にあった。父が捕虜として囚われたためロンドンの会った事もない祖母の元にやって来る。長女と従姉の間にライバル関係が生まれるが、どちらが優れたいたかという決定的な判断は下されないままちょっと中途半端に終わってしまった印象がある。
2014/12/17
杏子
『ふたりのスケーター』がよかったので、こちらも読んでみたら、すごく私の好みで夢中で読んでしまいました。子どもの頃に読んだ児童文学を彷彿とさせてくれて嬉しい。母親を亡くして父親も戦争に出かけたまま行方不明、お祖父さんとも死に別れ、初めて存在を知ったお祖母さんの一家が演劇で有名な一家で…入った学校で演劇に夢中になる、って展開がもう!ソレルのその後がもっと知りたいと思った。前作である『バレエ・シューズ』も読んでみなければ!!
2018/06/25
頼ちゃん
古い本で、今の子が手に取ってくれるかわからないが、私は面白かった。でも後半、面白くなってきたところでざっと終わってしまった。もっとじっくり書いて欲しかった。
2016/02/14
timeturner
今度は演劇の世界が舞台で「テンペスト」も出てくるとあって期待値マックスだったのに物足りないよお。特に後半は急いでまとめすぎ。こんなに面白い素材を用意しておきながら、どうしてこんなに書き急いだのだろう。
2015/03/16
なもないのばな
あら、懐かしいストレトフィールド!こんなところに続編が。だって昔のひとだもの。中村妙子さんはほんとうに根気よく発掘してくださいます。 未知の演劇の世界に触れ、埋もれていた才能と表現への欲求に目覚める姉と才能を認められるも自分の道を進む弟。作者の視線の公平さを感じる一方、美しく才気に溢れながらも残念な性格のライバル従姉妹の登場は、古きよき少女小説の典型。古今東西「血筋」はゆるぎないものなら、二世タレントは世のことわり、今に始まったことじゃない。最後のサプライズはやはりバーネットを踏襲しているのかしら。
2016/04/15
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