みらいめがね それでは息がつまるので
みらいめがね それでは息がつまるので / 感想・レビュー
ちゃちゃ
人生を楽しみ、未来への明るい展望が持てる「みらいめがね」。それは常識を疑うことで手に入れられるのかもしれない。きっと著者自身が生きづらい人なのだろう。いじめ、鬱、離婚…。ご自身が苦闘されてきた経験を、飾らず自然体で綴る筆致に好感が持てる。生きづらいからこそ自己を縛っているものを疑い問題意識を持ち、既成の価値観に縛られない新たな視点を獲得できる。―「多様萌え」とは「排除嫌い」から生まれる、願いや祈りのようなものだ―。彼の柔軟な発想やユニークな提言が、硬直した価値観に縛られた人々に一石を投じると期待したい。
2019/08/18
♪みどりpiyopiyo♪
気軽に読んで、クスッと笑って、身近な話題からカジュアルに社会のことに目を向けられる、そんなご本を読みました。荻上チキさんの文章に対して戦略的誤訳にも近いヨシタケシンスケさんのイラスト、二つのレンズで一つのメガネ? 二人の視点が楽しいエッセイ集です。■当代きっての人気者 ヨシタケシンスケさんがきっかけになって、これまで荻上チキさんを知らなかった人や、社会系の言説に馴染みのない人にも、新しいメガネの様に気軽に楽しめて 世界の見え方が少し明晰になるんじゃないかな。■面白いから読んでみて☆ (2019年)(→続
2019/07/04
あっか
新刊。ヨシタケシンスケさんの表紙に惹かれて。荻上チキさんのことは存じ上げなかったのですが(すみません!)、胸の真ん中にスーッと染み込むような読みやすいエッセイでした。掴みのプリンセスの話が良かったから、次も次もとドンドン読み進められました。ヨシタケさんもエッセイを読むと結構生きづらさを抱えておられる方だと思うので、内容と挿絵漫画がしっくり来てますます素敵な1冊になっているんじゃないかなと感じます。ラジオ聴いてみたいなあ。
2019/07/21
ぶんこ
いじめにあっている人、その家族に読んでほしい。著者自身が小〜中と虐められて過ごしたのですが、自宅に居場所があったのがよかったようです。数多くの習い事(ボーイスカウトまで)を強制的にさせていた母親に反発しながらも、理解しあえた時の母子が素敵でした。そうした子供時代を経てきたから、自分の子供たちが学校に行くのが辛いとなった時に「いかなくていい」となり、他の手段を与えられたのでしょう。アウシュビッツや慰安婦等々、偏見や批判ではなく、真摯に向き合って体験する姿勢が素晴らしかったです。
2019/10/30
ちいこ
荻上チキさんは初めて。重い話もあったけど、ものすごく読みやすい文章を書かれる方だな、と思った。ヨシタケさんのイラストがいい感じに中和してくれて、良かった。
2019/06/29
感想・レビューをもっと見る