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日本は「右傾化」したのか

日本は「右傾化」したのか

日本は「右傾化」したのか

作家
小熊英二
樋口 直人
出版社
慶應義塾大学出版会
発売日
2020-10-15
ISBN
9784766426946
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ジャンル

日本は「右傾化」したのか / 感想・レビュー

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とくけんちょ

日本は、漠然と右傾化しているようなイメージを受ける。なぜか?その問いに答えてくれる論文集。国民意識やメディア、ネット、政治などそれぞれの分野で右傾化しているかデータをももに検証していく。小熊論文にあるように、右が重くなったのではなく、左が欠けて傾いたというのが答えと考える。ぶつかるのを避けるだけでなく、政治的議論が身近になってもらいたい。

2020/12/08

ヒデミン@もも

小熊英二さんは何事も視点が社会全体として捉えているからわかりやすい。まず、右翼とは何か。左翼との違いは。それが私の中で曖昧模糊はっきりしてなかった。松谷満さんによると国、時代、世代で異なる。経済的、社会的次元、ナショナリズムなどによる地域。日本は、①伝統的な価値観②国家、民族③憲法九条など軍事力強化。民族的優越感。排外主義以外はむしろ左翼化。政治は長期政権による右翼化、一般庶民は左翼化ということに納得する。

2020/11/15

jackbdc

自民党の議席数の多さが右傾化を意味しないという主張。市民社会は右傾化していない。保守的な伝統的規範への回帰の志向は見られない。ネトウヨは目立つ気がしても絶対数は僅か数%。左右の変化ではないが個人主義化・無干渉化しており、これが排外主義の許容に繫がっているという。また、社会的公正追求への志向が弱まっていることが左派の衰退に繫がっているというのは私の直感とも通じる。一方で、政治は独自の要因により右傾化している。保守政権が固定化する事により少子化やジェンダー問題への切り込みが甘くなる部分はあるのかもしれない。

2021/11/18

たろーたん

松谷論文が面白かった。右傾化が「反・個人主義」「ナショナリズム」だとするならば、前者の性別役割分業や家族観、少数者への不寛容はむしろ低下・横這いである。しかし、後者からみれば、愛国主義、民族的優越感、排外主義は韓国人や中国人に限って強まっている。つまり、個人主義が進んでいるが部分的には右傾化もしている。ただ、補足として寛容と言っても外国人が増えることには寛容だが、生活圏に来ると嫌というのは強まっているらしい。また、日本では高学歴ほどリベラルな価値観を有するという関連が見出しにくいみたい。

2021/12/10

ishida

難しい部分もあったが、興味深く読んだ

2022/08/04

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