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皿屋敷―幽霊お菊と皿と井戸(江戸怪談を読む)

皿屋敷―幽霊お菊と皿と井戸(江戸怪談を読む)

皿屋敷―幽霊お菊と皿と井戸(江戸怪談を読む)

作家
横山泰子
飯倉義之
今井 秀和
久留島 元
鷲羽 大介
広坂 朋信
出版社
白澤社
発売日
2015-07-01
ISBN
9784768479544
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皿屋敷―幽霊お菊と皿と井戸(江戸怪談を読む) / 感想・レビュー

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HANA

皿屋敷を考察した一冊。前半は「番町皿屋敷」と「播州皿屋敷」の翻刻及び現代語訳。今までは漠然と両者は同じストーリーだと思っていたので、その違いに驚く。番町の方は知ってるストーリーだったけど、播州の方はお家騒動とかも絡んできて非常にスケールが大きい。その後に続く日本各地の皿屋敷とお菊伝説も、皿屋敷伝説のスケールの大きさを思わせる。東北から九州まで、これほど日本各地に広がっていたんですね。後半は論考が中心。これまた芸能とサブカル、井戸にお菊虫とどれをとっても興味深い。皿屋敷について知るのに最適の一冊であった。

2015/08/16

Kouro-hou

日本全国皿屋敷探求。姫路「播州皿屋敷」は名前は知っていたが、「番町」とは大違いの大河スペクタクルなダイジェストにぶっ飛ぶ。幽霊お菊が虚無僧に扮して妹を仇から救ったりするのだ。ヲヲw 他にも姑に十枚の筵の一枚を隠されたりする農村パターン、井戸ならぬ池に飛び込みその後池が巨大な沼と化して屋敷を飲み込むとかアッシャー家かよ! お菊の怨霊話、皿十枚、井戸、更屋敷化と全要素含むのはそう多くなく、バリエーション豊富なのは各地でオリジナリティを出そうとしたから説もあり。皿に拘らず全国の超常お菊を集めたOKK48は吹くw

2018/12/27

たねひ

「皿屋敷」の怪談がどういう話なのか、そういえばよく知らないなと思って読んでみた。江戸に伝わる「番町皿屋敷」の代表的な作品の全訳と姫路の「播州皿屋敷」の粗筋をはじめとして、各地に伝わる皿屋敷の伝説や民俗学的な考察、皿屋敷を扱った舞台や小説などが一通り紹介されていて、お菊さんについてかなり詳しくなれた。色々なバージョンがあって「これが決定版」というのはないらしい。小幡氏という一族がずっとお菊を怨霊として祀っていたという話などはいわくありげですごく気になる。

2022/10/18

c

「死霊解脱物語聞書」「実録四谷怪談」と読んできたが、この江戸怪談を読むシリーズ、今のところどれも面白い。この本の場合、最近京極夏彦の「数えずの井戸」を読み返したところだったので尚更興味深かった。「数えずの井戸」のウィキペディアには、岡本綺堂の「番町皿屋敷」が典拠とあるが、実際にはこの本で取り上げられている様々な皿屋敷伝説のパッチワークだったのだ。そして「数えずの井戸」が失敗したのは、「番町皿屋敷」の時点で近代化されていた(怪異=超自然現象が登場しない)怪談を、再近代化しようとしたことに因るのではないか。

2018/11/21

小高まあな

OKK48わかりやすいな(笑

2018/05/18

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