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山水思想: もうひとつの日本

山水思想: もうひとつの日本

山水思想: もうひとつの日本

作家
松岡正剛
出版社
五月書房
発売日
2003-06-01
ISBN
9784772703802
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山水思想: もうひとつの日本 / 感想・レビュー

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かざ

この著者の凄いところは、分野を超えた知識の多大さにある。禅でも道元は出てきても、卍山や面山の名前まで登場する本は少ないだろう。この本を読み始めてすぐに本を閉じて、名古屋ボストン美術館に行った。この本に諸に関わる展覧会が行われてるからだ。生活のなかでまだ山水思想(日本文化)は生きてると実感した。

2012/08/19

つだしょ

1)横山操の死ぬ間際のことば、「日本の将来はどうなるんだ」と病床で加山又造に告げたという「雪舟から等伯への道程をたどってみたかった」ということばに沿って日本の山水画について問い直す。 日本の山水画はやがて中国の模倣から「逸れ」て、「減らして」いった[p380]が、決定的に両者を隔てるのは日本の山水画(日本の絵画)には<「負」の介在>があるということである[p372]。無常観、引き算、余白(、幽玄なども?)は「負」の方法として顕在化、具体化したものだ。

2013/07/31

kentaro mori

長い旅だった・・・ 雪舟から等伯へ、そしてその背景の中国水墨画へ。 さらにはそこから日本を見る。 「負」からはじまる「日本の方法」だ。 --- 「紙の上だって山水は去来した。その紙はタブラ・ラサではない。そこに書きこめば何かが主張できるというものではない。余白そのものがすでに有韻の詩であって、有墨の画というものなのだ。」

2018/01/19

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