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おばあちゃんのはこぶね (末盛千枝子ブックス)

おばあちゃんのはこぶね (末盛千枝子ブックス)

おばあちゃんのはこぶね (末盛千枝子ブックス)

作家
M・B・ゴフスタイン
谷川俊太郎
出版社
現代企画室
発売日
2018-07-02
ISBN
9784773818062
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ジャンル

おばあちゃんのはこぶね (末盛千枝子ブックス) / 感想・レビュー

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mukimi

真夜中に目が覚めて、いろいろなことが頭を駆け巡って、眠れなくなることはないだろうか。愛してくれた祖父母と別れなければならなかったように、いつか大切な家族とも別れる日が来るということ、これからどんどん年老いて悲しみや孤独から立ち上がることができなくなる日が来るかもしれないということ。そんなことを思って、まつ毛が濡れる夜はないだろうか。そんな夜のために、枕元に置いてください。愛された記憶、愛したもの達はわたしたちの命に染み込んでいて、いつもそばにある。あなたを抱きしめてくれる。年老いても、人生を終える時にも。

2022/10/09

Willie the Wildcat

家族に受け継がれる想いと、自身が心に刻んだ思い出。育んだ父(母)と、見守ってくれた夫と子どもたち。方舟と共に半生を振り返るかのような、最後の寝室の絵に滲む穏やかさが印象的。「虹」にノアを重ね、「お日様」がキリストかと推察。(決して宗教色が前面にでることなく)愛情や感謝など、「生」への様々な思いを静かに語りかける文章。山あり谷ありの人生、大層なことがないだろうけど、自分の人生を振り返った時に、ふっと自然に微笑みがでるといいなと漠然と感じた。絵も言うまでもなく、味わい深い。

2021/05/08

はる

90歳のおばあちゃんの思い出。絵も文章もとてもシンプル。でもその少ない文章の中に、フレームに囲まれた小さな絵の中に、深いドラマを感じてしまう。よろこびとかなしみはにじのよう。素敵な言葉だ。

2021/10/19

とよぽん

しみじみして、ぬくもりに包まれた心地よい余韻にひたれる絵本だった。おばあちゃんが大切にしてきたものは、まわりの人にとっても、かけがえのない素敵なものになった。ゴフスタインさんの最期の言葉に何とも言えない優しさを感じた。絵はとてもシンプルなのに、深い。

2022/01/29

ぶんこ

ひっそりとした線描画が素朴で、文章と合っていてしみじみといいなと思いました。90歳になったおばあさんが、小さい時にお父さんが作ってくれたノアの箱舟。少しずつ足してくれた動物たち。結婚の時には新夫が大事に運んでくれました。大切な思い出が詰まった大事な宝物。この絵本の編集者末盛さんの「大人たちも、このような絵本を自分のために大切にしてくれたらいい」と書かれていたのが印象的でした。ゴフスタインのセルフポートレートに猫(犬?)が描かれているのも微笑ましい。

2021/11/06

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