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白亜紀の生物 上巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

白亜紀の生物 上巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

白亜紀の生物 上巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

作家
土屋健
群馬県立自然史博物館
出版社
技術評論社
発売日
2015-08-18
ISBN
9784774175409
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白亜紀の生物 上巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ)) / 感想・レビュー

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たーぼー

昨年、東京大学総合研究博物館のチームが白亜紀後期の地層から巨大イカの部分化石の発見を報告した。その生物に幾らかの関心があったのだが本書においては僅かばかりの紹介に留まり期待に応えられるものではなかった。しかし概ねライト層の人達にも気軽に読める本として充分に整序がなされていると思う。何より白亜紀は恐竜たちが闊歩する時代。『浪漫』が大事である。『のび太の恐竜』でのび太がピー助を孵化させるときの胸の高鳴り、これである。ピー助ことフタバスズキリュウは首長竜であり恐竜ではないという冷静なツッコミは時として無粋である

2015/08/25

たまきら

中生代最後の白亜紀は、恐竜滅亡期なので研究も盛ん。2巻に分かれてしまうのも致し方ないんでしょうねえ。いやあ、それに面白い。おもに中国で発見されている羽毛恐竜たちの化石群は、ちょうど自分が仕事でかかわったころだったので、いま読んでも興奮します。今思えばこれらの化石の実物を説明とともに見せてもらえたのはすごく幸運なことでした。城西大学の化石コレクションには感激。無料だというしぜひぜひ近々訪れたい。デイノケイルスは大英博物館にいったとき感動したっけなあ。ああ、興奮さめないっす。面白すぎる時代だ!

2017/04/25

ヨクト

アンモナイト類の言及が多いが、それもそのはずアンモナイトの巻き方が異常に奇妙なのである。いったいどうやって動いていたのかと疑問が止まらない。また、タコの化石についてとても驚愕した。あれほどはっきり残っているとは。お馴染みの恐竜については下巻で。

2015/08/26

白義

古生物学の華々しいスターを数え切れぬほど産んだ白亜紀はシリーズ初の上下本、上巻では日本で発見された化石が多く、フタバスズキリュウことフタバサウルス・スズキイという大スターも登場するが、しかし何より目を引くのは異常巻きアンモナイト、特に、これも日本で発見されたニッポニテス・ミラビリス、表紙の写真の右の方である。一体何がどうなってるんだかさっぱりわからないこの奇っ怪な形のアンモナイトは、しかし奇形ではなくこういう種類の生き物でおまけにその巻き方は数式化できるという。つまり、異常ではなくこれがこの種の正常なのだ

2017/03/16

更紗蝦

「異常巻きアンモナイト」がとにかく面白く、インテリアとして部屋に飾りたくなります。「厚歯二枚貝」も、一般的な二枚貝とはまるで違った形をしていて、面白いです。「海の底に沈んだクビナガリュウの遺骸が化学合成生態系を作っていた」という話(竜骨群集)や、「地上で死んで沖合へ運ばれた後に海底に沈んだと推測されるハドロサウルスの化石」は、とてもドラマチックで、ロマンを感じます。

2016/12/28

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