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白亜紀の生物 下巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

白亜紀の生物 下巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

白亜紀の生物 下巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))

作家
土屋健
群馬県立自然史博物館
出版社
技術評論社
発売日
2015-08-18
ISBN
9784774175416
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白亜紀の生物 下巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ)) / 感想・レビュー

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たーぼー

今でも恐竜絶滅論争は続いているようだが、本書では絶滅議論の中で最も研究が進んでいる『k/Pg境界絶滅事件』について解り易く説明がなされているので子供達にもオススメ。そしてP114の恐竜骨格標本の写真をじっくり眺めてほしい。『ティラノサウルス・レックス』。所謂『Tレックス』。もはや、この一つ一つの文字が神聖文字的ですらある。誰もがその名を知り、その姿を思い浮かべるだろう。この地球最強生物の覇道の盛りに恐竜時代が幕引きとなるのは、なんとも浪漫ではないか。やがて来る私たち人類の時代のために彼らは消えたのだろう。

2015/08/26

ヨクト

ティランノサウルスやトリケラトプスが遂に登場。彼らもさることながら、どいつもこいつも10mとかあって、あらためてどんな世界が広がっていたのかと疑問に思う。ジュラシックパークのような世界なのか、あれは人間の想像であるに過ぎないのか。化石からはわからない部分、そこにはまだまだ沢山のロマンがあるみたいだ。

2015/08/26

たまきら

一般の注目度が高いこの時代。下巻は恐竜満載!…ていうか、この後は出てこないし。恐竜の勉強をしていたのが90年代後半なので、なぜ最近KTと言わずにK/Pg境界というのかが、この本で一気に理解できてうれしかった。生き生きとした動物たちの描写に感動したり、取材させていただいた学者さんたちの動向がわかってうれしかったり。そして海の大量絶滅の鍵となりそうな「硫酸の雨」の研究…。科学は美術とはまた違った感覚で真実を追求していく。いやあ、興味は尽きない。ふふふ、この本が「古いな」と感じられる日が来るんだろうなあ。

2017/05/11

更紗蝦

恐竜絶滅の原因は小惑星の衝突か否かの論争は2010年発表の論文で「決着宣言」されているとのことですが、「その後、反対論者による批判があったことも忘れてはならない」と書かれているのに、批判の内容が紹介されていないのが気になります。白亜紀末の大量絶滅は、あらゆる生物がダメージを受けたと思っていたので、昆虫はほとんどダメージを受けていないというのは意外でした。恐竜の時代にはまだ「草原」がなかったというのも意外でしたが、確かによく考えてみたら、恐竜時代の再現イラストに「草原」が描かれているのは見たことがないです。

2017/01/06

いくら丼

アラリッペ台地が凄い……。サンタナ層もクラト層も、両方凄まじく凄い。その凄さが、豊富な化石写真でイメージとして伝わる。そして、クレトキシリナ! めっちゃ怖いんだけど、46,47の捕食復元図が可愛く見えて困る……めっちゃ怖いのに! サメって、可愛いんだよ! まあそんな戯れ言は置いておいて、下巻も実に魅力的だった。しかし、体系的な知識として説明できるほど整理されたかと言うと、個々の紹介に留まっているので、やはりもう少し別書籍に当たる必要もありそうだ。その時きっと、この書籍で培われたイメージ力が活きるであろう。

2024/02/08

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