くまのこのるうくんとおばけのこ (くもんの児童文学)
くまのこのるうくんとおばけのこ (くもんの児童文学) / 感想・レビュー
ゆのん
ぽんぽんやまへお出掛けするるうくんはおばけのこと出会って友達になる。途中、道は二つに分かれる。それぞれの道から山の頂上を目指す。途中りんごやレモン、ぶどうやのばらと会いながら。違った道を歩いていても友達はやっぱり友達。夜になってちょっぴり不安になっても信じて待つ。素敵な友情。幼い頃、出会ったばかりの子とすぐに友達になって、ちょっとした冒険をしたなぁと思い出す。大人になるとなかなか友達は出来なくなる。子供の頃の素直な気持ちと好奇心は段々と薄れてしまうのか…。遠く離れてしまっても、友達はいつまでも友達。244
2020/11/03
れっつ
本が出来上がるのを楽しみにしていた。これは絵本ではなく幼年童話。NetGalleyでは挿絵も少なくストーリー展開の物足りなさを感じ、イメージし辛かったけれど、絵が行間を補完し、可愛くてちょっと切なくてあたたかな、とても素敵な本に仕上がっている。やはり絵が多い本は、絵が大事!吉田尚令さんの絵は表情豊かで本当に愛らしくて大好き!くまのこの"るうくん"が、ぽんぽん山に登ろうとして出会った、白くてふわふわの"おばけのこ"と心通わすおはなし。相手を思う気持ち…うまく伝えられなくても、伝えたい気持ちがあれば…。
2020/11/06
anne@灯れ松明の火
作者のおふたり(挿絵が吉田尚令さん)とも、好きな作家さんなので、ワクワク。偶然に出会って、仲良くなった「くまのこ」の「るうくん」と「おばけのこ」。一緒に、ぽんぽん山に登ることになった。ずっと一緒かと思ったら、分かれ道で、別々の道を選ぶことに。それで、かえって、相手への思いやりがふくらむのが素敵! 頂上で会うはずが、なかなか おばけのこが来ない。ハラハラする展開には、ドキドキ♪ 子どもたちに、素敵な友情を伝えるお話だった。擬音の楽しさが、歌人の東さんらしさかな。 #NetGalleyJP
2020/10/16
マツユキ
ぽんぽん山に行く途中、くまのこのるうくんは、おばけのこに会い…。 不思議なおばけのこ。でも、そんな事は関係ない、るうくんとおばけのこの友情が温かく、切なかったです。
2020/11/20
遠い日
ぽんぽん山の頂上へ向かう途中で、ばったり出会ったクマの子るうくんとおばけの子。仲よくなっていっしょに登る。分かれ道でふたりは左右の道へ。てっぺんで会おうと約束して。この約束を巡るふたりの葛藤が濃やかに描かれ、どきどき。約束を守ること、お互いを思い合うこと。いろいろな感情や考えが頭を駆け巡り、期待と不安に押しつぶされそうになる。ちょっとした心理劇でした。果たされたおばけの子の「約束」、かわいかったです。
2021/01/17
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