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人形佐七捕物帳: 恋の通し矢 (コスミック時代文庫)

人形佐七捕物帳: 恋の通し矢 (コスミック時代文庫)

人形佐七捕物帳: 恋の通し矢 (コスミック時代文庫)

作家
横溝正史
出版社
コスミック出版
発売日
2010-08-10
ISBN
9784774723518
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人形佐七捕物帳: 恋の通し矢 (コスミック時代文庫) / 感想・レビュー

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geshi

キャラクター小説としての強みがあり、イケメンの佐七に嫉妬深い女房のお粂、きんちゃくの辰とうらなりの豆六の漫才のようなやり取りは、どこから読んでもするっと入ってくる。ミステリ作家らしい仕掛けを期待していたので、そこから外れる作品はあんまり。『羽子板娘』連続見立て殺人のパターン崩しは横溝らしさ全開。『音羽の猫』猫の詰めが発端になる面白さとライバルキャラとの関係性の捻った着地がうまい。『双葉将棋』暗号解読とシリーズものの逆手をとったトリックが犯人の悪意と共に浮かび上がる。

2022/07/20

タリホー

ドラマ化に際してちょこちょこと読み進めていた短編集。角川文庫の傑作選と重複するものを除いた収録作の中で個人的に一番ミステリらしい作品は「双葉将棋」で、詰め将棋の暗号とエゴイスト的な犯人の動機が大変印象深い。「雷の宿」と表題作「恋の通し矢」は一応ミステリ要素はあったが、それ以外のものはやはり捕物帳という形式だからか、あまりトリックや伏線に技巧は凝らされていないように思えた。でもストーリーや語り口の巧さは流石は横溝先生!といった所である。

2017/03/08

Kitinotomodati

パン、パパン、パーン、と張り扇の調子も小気味いい講談調。でもやっぱり薄味な感じは否めない。確か戦争中、探偵小説が発表出来ない時期に捕物帖を執筆していたと思う。戦後次々傑作を物する下地になる作品。

2019/08/27

キートン

横溝正史作の捕物帳である「人形佐七捕物帳」の傑作選。 探偵小説を書くことが難しかった戦時中に書かれたということもあるせいだろうか、1話完結式というか連作になっていないため、どこから読んでも楽しめるというような作風。 しかし、飛び飛びではあるけれど全集を持っているけど、改めて読んでみると、金田一のほうにトリックが流用されている作品もいくつかあるなぁ。

2015/05/13

つめ

面白い。流石は横溝正史。このシリーズ全部読むにはどうしたら良いんだろう。読みたい!読みたい!読みたい!

2016/12/08

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