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すきもの

すきもの

すきもの

作家
花房観音
出版社
コスミック出版
発売日
2022-01-17
ISBN
9784774792538
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すきもの / 感想・レビュー

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starbro

花房 観音は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書を図書館にリクエストしたのですが、表紙&タイトル&阿部定で購入却下されたため、PAYPAYフリマで購入して読みました。著者が令和の阿部定を描いたということで読んだんですが、想定内の内容、もっとサプライズが欲しかったです。 幼気な少女が、下半身モロダシの汚いおやじに「お●こ、しぃひんか、お●こ」なんて言われたらトラウマになるでしょうね(笑) 【読メエロ部】

2022/02/25

よつば🍀

まさに「令和版 阿部定」冒頭の描写は阿部定事件そのもの。主人公は、特別容姿に恵まれているわけではなく何処にでもいそうな平凡な女性。ただ一点、性に関してだけは凄まじい執着を持つ。第四章までは主人公を取り巻く人々の視点で描かれその構成が面白い。モラルなどお構いなし、貪欲に性を貪る主人公を嫌悪しながらも皆、自分の性と比較し悶々とする姿に人間の本質を感じる。何の計算もなしに生きて来た様な主人公だが自分視点で語る第五章を読めば、その強かさに慄く。全編を通して描かれているのは性だが、嫌らしさより生き辛さを感じた作品。

2022/03/13

Daisuke Oyamada

幼少期から対象的な「るり花」と「亜子」 簡単にいうと男が好きか、嫌いの違い。 好きな「亜子」が中心に進んでいく物語です。 題名のとおりこれほど「すきもの」がいるのか。 もし、接することがあったら、私はどんな対応を受けるのか。そんな妄想をしてしまいました。笑 何処にでもいそうな平凡な亜子。 ただ一点、性に関してだけは 凄まじい執着を発揮する。笑 男は駄目な生き物なのか、簡単に亜子の毒牙に落ちてしまう・・・ https://190dai.com/2023/10/23/すきもの-花房観音/

2023/10/23

梅ちゃん

読み始めた一行目から目が点。「お◯◯◯◯はもう力を失い、ぐにゃりとうなだれております。」なんともおぞましいシーンから始まり、関西3文字の連発。エログロ系の話かと思いながら読んでいたけど、そうでもない。亜子のような人がいてもおかしくないやろなぁと納得していた。亜子のような人にとって、女性はこうあるべきといわれる世の中は生きにくい。亜子は極端な例かもしれないけれど、そういうことを象徴しているように感じた。

2022/05/08

桜もち 太郎

『みんな、怖いのだ。性の欲望が、セックスが』39歳の女が不倫相手を行為の最中に絞殺。局部を切り取り逃げ逮捕された。人より性に対する欲望が強いのではなく、深いと主人公の亜子は語る。いわゆる「すきもの」だ。それは本人が幼い頃から持っていた思いだ。それを周りは否定する。それでも欲は深まり男とセックスを繰り返す。その果てに事件を起こしてしまい、世間を騒がすわけだが、それは自身を否定し続けた人間たちへの復讐なのかもしれない。性の欲望はだれでもある。それを使いこなせるかが重要なのかもしれない。この作品も深かった。

2023/10/21

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