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10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方

10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方

10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方

作家
石原 健次
矢部太郎
出版社
アスコム
発売日
2021-10-23
ISBN
9784776211617
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10歳からの 考える力が育つ20の物語 童話探偵ブルースの「ちょっとちがう」読み解き方 / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

タイトルからすれば児童書のように見えるが、なかなかどうして、大人こそ読んでほしいと思う。「童話探偵」を名乗るブルースが、秘書のシナモンと、よく知られた童話に新しい解釈を探しだす。現代的な解釈と言ってしまうと誤解されそうだが、非常にまっとうに現代を生きるなら、このように考えてはどうかというヒントを与えてくれる。まさに目からウロコの読み応えだった。「人の立場になって考える」とはよく言うが、なかなかそれは難しい。そのための方法論にもなるだろう。正義の反対は何か? 悪とは考えない方がいい。答えは本書の冒頭にある。

2023/05/09

となりのトウシロウ

知人から紹介されて手にした本。10歳からと書かれていますが、大人が読んでも十分に読み応えがあります。20編の有名な童話を題材に、現代に生きる人々に新しい解釈を提示してくれます。正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義。多様化する時代、色んな立場の人が様々な価値観・考えを持っている。一つの正義を一方的に押し付けるのではなく、色んな考え方がある事を理解し認め合う。これからの時代を生き抜くために。素晴らしい本です。超おすすめです!

2022/04/09

わむう

童話探偵のブルースとアシスタントのシナモンが、童話や昔話に登場する主人公以外の脇役にスポットをあて、行動を起こした気持ちを考えて新たな解釈や気づきを発見させてくれる一冊です。ブルースとシナモンの悩みにも解釈が気づきを与え、それを糧にして成長する姿が並行して書かれているので、啓蒙本ではなく物語としてマンネリを感じずに読み進めることができます。

2023/04/30

なななお

豚の探偵ブルース、リスの助手シナモン、童話のようにほのぼのキャラ。『昔話法廷』みたいな話かな?と、思いながら読み進むと、どっこい、「三匹のこぶた」の「正義の反対は、もう一つの正義」で、ハッとさせられる。昔話には教訓が込められていて、自分も子供時代はそれに沿った捉え方で読んでいた。そういう解釈もアリだし、今まさにお互いの正義の違いで争う国がある。そして、一番響いたのは「羊飼いとオオカミ」所謂オオカミ少年。ところがその新解釈は…勉強になりました。ブルースの意外な過去が明かされていくのも良かったです💯

2022/06/29

だまし売りNo

童話毎のオムニバス形式を基本としながら、童話探偵ブルースと秘書シナモンの物語を少しずつ進ませている。ブルースが過去の失敗を抱え続けていることに好感を持てた。日本人は過去をなかったことにする再チャレンジをもてはやす傾向があるが、それは最も道徳から離れている。

2021/11/13

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