三つの金の鍵―魔法のプラハ
三つの金の鍵―魔法のプラハ / 感想・レビュー
♪みどりpiyopiyo♪
歴史上ずっと、訪れる人に街の鍵を渡すならわしが続いてきた。特別な客には二つの鍵を、とりわけ特別な客には三つの鍵を… ■魔法と伝説の街 プラハ。魔宮に迷い込むような不思議なご本を読みました。奇妙な街並み、古の都。■夢と現の溶け合うところ。闇と夢の絵本作家ピーター・シスが描き出す少年の思い出、プラハの光と影。ゆったりと時間をとって、絵とモノローグをゆっくり読み解きたい絵本です。(2005年)
2019/11/06
マリリン
緻密で幻想的かつ優しさを感じる絵に惹かれた。著者の幼い娘が読めるようになる未来を想い、故郷プラハの思い出を、三つの金の鍵に共に巻紙に綴って託す。鍵のそれぞれにストーリーがあり、3本の巻紙に引用された作家の言葉や、小さなストーリーが書かれている。案内人であるかのようにしなやかに躍動する黒猫の仕草や表情がが可愛い。父から娘への温かく深い愛情が伝わってくる。
2022/02/18
パフちゃん@かのん変更
著者が少年時代を過ごした街プラハ。幻想的な魔法のようなプラハの街。いつか行ってみたい。美しく切ない感じの大人向け絵本だと思う。
2015/03/29
ケディーボーイ
練馬区立美術館のピーター・シス展で購入した絵本。シスを全く知らなかったが、たまたまネットでみたこの本の絵がとても魅力的だった。 展示自体も今まで知らなかった事を後悔するほどよい作品がたくさん。(映画アマデウスのポスターを描いた人だったんだ) プラハの街を巡りながら少年が得る三つの鍵とそれに伴う三つの物語。 仄暗く幻想的な絵。 プラハが煌びやかなだけではないのは、時代性もあるのだろうか。街の窓という窓には監視するような人々の顔。しかし案内する猫がかわいい。 ボスやアルチンボルト的なキャラも面白い。
2022/01/12
小夜風
【図書館】ピーター・シスが、子どもの頃に過ごしたプラハの街を描いた絵本。まるで画集のように素晴らしいです。至るところに顔がある不思議な絵。怖いんですけど、キレイで見入ってしまいます。見開きの、三つの巻き紙にみっちり書かれたプラハに伝わる伝説が、もうそれだけで絵本になりそうなくらい。絵を堪能し、伝説を堪能し、物語を堪能し…何度も読み返して楽しみました♪
2014/06/28
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