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夫婦善哉

夫婦善哉

夫婦善哉

作家
織田作之助
出版社
ゴマブックス
発売日
2016-07-20
ISBN
9784777137817
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夫婦善哉 / 感想・レビュー

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takakura

蝶子は男前だ。惚れた男が働かぬのなら自分が食わせていく。自分は裾が擦り切れた着物をまといながら、柳吉が遊ぶための小遣いだってやる。健気な自分に酔う様子でもない。とにかく明るく気丈で頼もしいのだ。蝶子が正妻でないことはさておき、なんとなく昔の母の姿とかぶって見えた。長く一緒に居る男女にしか分からない幸せがあるんだなと思った。

2017/04/30

essay

大阪に土着したことがある人にはきっと伝わるだろうと思う、the浪速感(つんく♂風)。甲斐性のある嫁に引け目を感じたり、目の上のたんこぶのように思いながら、その癖一人ではとても生きていけない駄目男。その惚れた男に愛想を尽かしつつも、愛情を注ぎ続ける逞しい娘。細かいゼニ勘定の描写、建前をうっちゃった率直なもの言い、駄目なものをそのまま受け止める寛容な人たち。そうした人間臭さ、いわば浪速臭さがおでんの出汁の旨そうな香りと共に漂ってくるようで、若干の嫌悪感を覚えると同時に強い郷愁に襲われた。大阪はアジアだと思う。

2018/10/01

sayu

★★★☆☆

2016/08/08

良き終わり方。 第三者から見れば、こんなダメ夫とはさっさと別れて仕舞えば良いのにと思ってしまうが、これが「愛」というやつか。 またしばらくしてから読み返したい。

2023/05/09

織沢

強い女が年下のヘタレ男を尻に敷くまでの話(?)。蝶子の健気な姿は感動的です。ラノベとかでこういう感じの書けたら凄そう(語彙皆無)

2018/01/26

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