断食芸人
断食芸人 / 感想・レビュー
ペグ
青空文庫にて読了。「書写人バートルビー」を彷彿とさせる「断食芸人」。生きる為に食べ、食べるために働く。働く手段は頭を使うか、体を使う。そして人間は必ず死を迎えなければならない。この流れをカフカはひとつの方法を使って短編小説に仕上げました。これは凄い‼︎クスッと笑わせる場面もあり、場面は見事に映像になりました。本の道先案内人K氏にブラボー(^_^)v
2016/12/12
kurupira
断食芸人は過去に実在していたようで、カフカはその特異な存在を描きたいのではなく、見て感じていた違和感を伝えたかったのかと思う。檻の住人が豹へ入れ替る対比から生物としてどちらが真っ当であるかを示しているのか、そもそも檻の中での生活を否定したいのか、さらには檻の外側にいる我々の存在へも疑問を投げかけてるならかなり深い作品だなあ。短い作品のため読者によって感想が変わる作品な気がする、後で違う方の感想をチェックせねば。
bebe3269
とても短い。自分の血持ちを他社にも理解してほしいけど、真っ向から同乗して理解されるのは嫌い。誰も自分を理科することができないけど、誰かに見てもらいたい。そんな矛盾の感情が見えた。なにかに熱中、依存していないと生きがいを見いだせない。現代にも通ずる。美味しいものを見つけられなかったから、断食するのはとても興味深い
2022/08/03
Licaste
通勤時に。/どう解釈しようか朝からずっと考えていたら、楽しい一日になった。ぐるぐる彷徨って最終的に行きついたのは、「理解してほしいけれど、理解を示されるとそれはそれでなんだか不快」というような、自分でも持て余す心情。考えている途中、「私は皆が思うほど立派な人間じゃない、しかし立派だと思われるのは快感でやめられるわけもなく、いつでもほぼ完璧に取り繕ってしまう、でもやっぱり本当の自分を見すかしてしい。でも、『本当の自分』なんて自分でも存在するのかすら知らない」ということも頭をかすめ、面倒臭い人間だと自覚した。
2019/05/08
はー
断食芸人の最後の一言。正直、他にやることはなかったのだろうかと冷静に思った。しかし、人生を何に賭けるかって、結局、自分自身で選択して決める事なのだなと。最初から、信念があり、決まることもあれば、自分が決めたという事自体が貫き通す理由になることもある。そんなことを考えた。
2018/10/31
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