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山びこ姉妹 へびおばさん

山びこ姉妹 へびおばさん

山びこ姉妹 へびおばさん

作家
楳図かずお
出版社
小学館クリエイティブ(小学館)
発売日
2009-03-13
ISBN
9784778031107
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山びこ姉妹 へびおばさん / 感想・レビュー

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夜間飛行

楳図、水木、つげの漫画は少女が出てくると嬉しくなる。楳図の場合、恐ろしい出来事が始まる前のさざ波のような怪異と、そのつど眉を顰める少女の顔とが、まるで左右から照らし合う鏡みたいに私たちを恐怖の奥へ奥へと誘い込んでゆく。オツネの滝で水から出る蛇女を目撃した冬子は、直後に新しいお母さんを紹介される。あっ、その着物がぐっしょり濡れてる。怖がる冬子を叩く父。庇う母。ダブルバインド的な状況が心に揺さぶりをかけてくる。幼い者の逃げ場のない絶望、生きる道を絶たれる恐怖、零れ落ちる大粒の涙…。話はたわいないけど読ませる。

2023/05/03

ちゃりんこママ

山びこ姉妹の続編。少女怪奇漫画の傑作「へび少女」の前身のようですが、まだ、お目めクリクリの絵柄で可愛いです。この辺りから、楳図先生の特徴的な手足や髪の毛、靴下の描き方が見られ黒い背景も多くて、当時は充分不気味でした。

2017/07/02

ぐうぐう

楳図かずお、貸本時代の作品。初期の楳図漫画は、故郷である吉野が舞台となることが多い。この『へびおばさん』も、吉野に伝わるうわばみ伝説から始まる。楳図は、「恐怖は原始的なところにこそある」と言う。故郷にある逸話こそ、楳図にとって原始的な恐怖の源なのだろう。何よりも、継母の口が裂け、首がグリンと伸びる様は、人の心の奥底にある、原始の恐怖を呼び覚ます。

2009/05/17

宇宙犬ぽち

女の子がとても可愛い。紙の質も好ましく、色づかいもビビッドで良かった。冬子さん美人。

2011/05/04

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