嫌オタク流
嫌オタク流 / 感想・レビュー
しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?
サブカルマニアの人々によるオタク批判本。鼎談形式でやや読み辛く、発行も随分昔なものの、内容は現代にも十分通じます。
2016/04/02
kenitirokikuti
図書館で見つけたので再読。自分は海猫沢・更科と同い年ですね。2006年刊行だ。中原・高橋はいまも同じサブカルだろけど、海猫沢・更科はいまどうかな…いや、先日サイゾーで更科の記事を読んだので「嫌オタク」的なあれはあるのは知っている。まぁね、90年代はエロマンガ誌とエロゲーが前線だったからね、サブカルだけのひとはこういう絡み方・語り方をするのね。カウンターカルチャーの無頼な身振りやってないと死ぬの?って思う。本書で揶揄されてる昔ながらの非モテな男オタクって、いまはアニメじゃなくてTCGにいるでしょ
2020/10/08
明智紫苑
二度目の再読。前に読んだ『萌え萌えジャパン』がオタク文化の豊かで明るい面を示しているならば、こちらは逆にオタク文化の暗く貧しい面を示している。私が思うに、オタク男性の欲望や美意識とは「一般的な」異性愛男性の欲望や美意識のデフォルメであり、パロディだろう。だからこそ、オタク批判側に立つ中原氏や高橋氏の批判はなおさら猛烈にならざるを得ないのだ。自分自身の「不都合な真実」を認められないのはオタク男性の専売特許ではないのだ。
2016/06/17
明智紫苑
女性より男性の方が自分が嫌いな(都合の悪い)同性を「他者化」するのがうまい場合が多いと感じさせる、まさしく「男社会」の「内ゲバ」をパロディ化した本。十中八九男性オタク批判なので、女性読者は(たとえ自らオタク的な趣味や気質があってもなお)他人事気分で読めてしまうのではないかな。
2014/06/26
harass
「嫌韓流」をもじったオタク批判対談。作品名や事件現象人物の注がやたらにある。2006年に発行された本で、当時の「オタクが社会に認められた!」とか「萌えは世界に通ずる文化だ!」とかいう空気にツッコミを入れる本*今でもあまり変わらん気がする。 中原昌也の身も蓋のない言いがかりが素晴らしい。彼に対抗するオタク側に詳しい人材もいるので一方的ではない。漫才のように対談が続く。「知恵遅れを搾取するエロゲがいっぱいある」『萌えは「10才児のためのポルノ」』「オタクはなぜ近親相姦が好きなのか」など膝を打って笑った。
2013/02/25
感想・レビューをもっと見る