KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

淡島百景④

淡島百景④

淡島百景④

作家
志村貴子
出版社
太田出版
発売日
2022-08-24
ISBN
9784778323158
amazonで購入する Kindle版を購入する

淡島百景④ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ぐうぐう

3年以上ぶりの最新巻。群像劇である限り、主人公は入れ替わっていくが、それは誰もが主人公と成り得ることを告げてもいる。別の自分になりたいと歌劇学校に入学してきた彼女達は、別の自分になろうとする自分と改めて向き合っていく。自身の他作品と比べて、大きめのコマで描かれる本作は、サクサクッとした感触があり、それは志村貴子の軽やかなペンタッチにも表れている。簡単に描いたように見える(実際はそうじゃないのだろう)上手さほど最強なものはない。昭和30年代の、画が最強だった頃の手塚治虫を彷彿とさせる、それは上手さだ。

2022/08/28

koke

連作短編なので最初はとりとめのない感じもしたが、読み終えてみるとこの順番で読む以外ありえないと感じる。『百年の孤独』並みに長く広い人間関係の連鎖に巻き込まれる感じ。そして『青い花』ファンのための番外編…誠に、誠にありがとうございます。

2022/11/29

ソラ

久しぶり過ぎて過去とのつながりとか覚えていないことが大半だったのだがこの巻単体としても十分に楽しめる内容。青い花読んでたらより楽しめるかも。

2023/04/30

コリエル

1話目に登場した田畑若菜も淡島を出て、すでに新しい道を歩んでいるというこのスピード感よ。彼女が折り重なっていく歴史のページの途中になり、また新しい少女たちが淡島の門を叩いていく。これで完結なのかなと思いながら読んだけれどあと1冊残っていた。巻末番外編に登場の青い花のあきらとふみも楽しく暮らしているようで良かった。

2022/09/06

時系列も行ったりきたり、3巻読んでから何年も経ってるので頭がこんがらがるけど、よくわからないなりに、一話一話は面白く読めると思います。4巻だけ単体で読んでもいける。良子さんは『青い花』の上田良子だったのかー。複雑に繋がる人間関係を作者はどうやって把握しているのだろう。さらっと描かれるリアリティは相変わらずすごい。

2023/05/29

感想・レビューをもっと見る