いじめが終わるとき
いじめが終わるとき / 感想・レビュー
鵜殿篤
【要約】反復継続的な暴力である「いじめ」は、反復継続的に通うことを強制する「学校」という場が引き起こしている。「ひとり」であることに耐えられない子供たちは、特定の一人を標的として分離することで、集団の一員であることに安住する。特定対象への執拗な暴力は、自分が「みんな」の側にいることを固定するために反復継続される。であるなら、いじめが終わるのは、「みんな」という帰属性を求めず、「ひとり」でいられる力を持ったときだ。
2017/06/15
KYOKO♪
もう覚えてない
夜雨直樹
とにかく「いじめ」というテーマに焦点を合わせたところが秀逸。いじめについてこれほど真正面から向き合った文学は個人的にはなかなかないので、特に面白く読んだ。哲学的でありながら、十分読みやすさも兼ねそなえられている。もしかすると、この人が吉本隆明の子分的存在の人か。とにかく、題材と言い、人柄と言い、好きなタイプだ。
2020/07/04
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- 出版社
- 鳥影社
- 発売日
- 2023-02-15
- ISBN
- 9784867820063