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福島が日本を超える日

福島が日本を超える日

福島が日本を超える日

作家
浜矩子
白井聡
藻谷浩介
大友良英
内田樹
出版社
かもがわ出版
発売日
2016-03-08
ISBN
9784780308273
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福島が日本を超える日 / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

藻谷浩介氏によると、日本が何度でも失敗をくり返すのは、責任をとらない構造があるから。日本人が先に自分で裁かないのが悪い。原発再稼働を歓迎している人たちは、子どもであるがゆえに、何度でも失敗をくり返しかねない(96-97頁)と批判される。 藻谷氏が言っている里山資本主義はいい加減で、3%くらい自給していればいい。里山資本主義はいい加減な「主義」。いい加減ゆえに誰でも参加可能ということが特徴という(128頁)。

2018/04/30

けんとまん1007

読み終えて、改めてタイトルの意味を考えた。この本が出版されてからも時間が経っている。中にあるように、ますます短絡的で近視眼的で、思考停止状態が色濃くなっているように思う。浜さん、藻谷さん、内田さんは以前から何冊か本を読んでいるし、藻谷さんの講演は生で聴いたこともあるので、納得感がある。これは、社会全体おいうスケールだけなく、自分の周辺にも言えることが多いとも思った。そんな中で、自分がどう考えるか、どう立ち位置をとるかを、考えずにはいられない。

2018/07/22

活字の旅遊人

約4年の積読。かもがわ出版は熱いね。5人の演者による「生業訴訟」裁判日の講演記録。令和2年秋に、仙台高裁で原告勝訴でしたね。それぞれの演者の言うことは尤もだと思えた。特に最後の内田樹氏。まず敵味方関係なく祈り、ゆっくり考える。そして『日本辺境論』でも既に言われていたが、境界線問題。境界線がないのはきっと困るのだけど、現状に拘る必要はないはず。新型コロナ対策で県境を跨ぐな、と言われて困惑した境界隣接地域を思う。県境がフレキシブルなら医療資源などの分配もスムーズだったのでは、と思いながら過ごした1年だった。

2021/03/21

とよぽん

読友さんの感想を読んで、ぜひ読みたいと思った本だ。読んで大正解。5人の講演、どれもが素晴らしい。こんなに日本のこと、福島の人々、沖縄の人々を思って語る熱弁を生で聞きたかった。特に、白井さんの「この闘いには絶対に負けられない」という力強い言葉に感動した。また、内田先生は、いつもと論調が違うというか、明治維新からの歴史を深く掘り下げて、今も日本国中に「うんざり」というダークな心理状態があると。これも衝撃的な内容だった。

2018/05/28

coldsurgeon

原発事故から5年を経て、現在の日本を見つめなおす。混迷を深めるこの国は、無責任の体系を秘めているため、それを意識した行動を起こさないと、同じことを繰り返し経験することになる。日本人は、災害を忘れたいのだろうか。

2016/05/29

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