一日「ひと粒」の黄金の知恵―森鴎外『知恵袋』 よりよく生きる「要領」集 (座右の名著シリーズ)
一日「ひと粒」の黄金の知恵―森鴎外『知恵袋』 よりよく生きる「要領」集 (座右の名著シリーズ) / 感想・レビュー
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「時事新報」に連載された『知恵袋』「二六新報」に連載された『心頭語』の中から、現代にも通じそうなものを齋藤孝さんが選んでリライト。知恵袋はどいつのアドルフ・フォン・クニッゲの訳に鷗外が補充したものらしい。わかりやすさを心がけてリライトされたらしく、素晴らしくスラスラ読めすぎて、有り難みが減ったかも?まあ、陰口・ハッタリ・嫉みは良くない。そういう事を大っぴらにやってくる人とは付き合うな。長所は機を見て適度に見せろ。短所は隠せ。自分の長所に自信を持て。何でもかんでも人に喋るな。苦労は一人で耐えろ。などでした。
2017/05/14
Maiラピ
齋藤孝先生の編。齋藤先生は苦手だけど、森鴎外が大好きなので読んでみる。少し古いけど、人間臭さいっぱいの「知恵袋」で興味深かった。
2010/09/28
Katsuhiko Yamashita
齋藤孝氏が、森鴎外がこの本を書いた理由を2つあげている。1.欧米を手本として、国際的な人間関係を日本人に紹介したかった。2.森鴎外自身の体験から、己に能力があっても人間関係の構築に失敗すると大変目にあう。この人のアドバイスは21世紀でも十分に通用する。例えば、こんな感じである。「まっとうな社会人は、人前で誰かをからかうような愚は犯さない。(中略)いつになっても後をたたないものである。」先のフランスの新聞社に対して発生したテロ活動もこの愚を犯した報いではないだろうか。
2014/11/05
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