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カオスノート

カオスノート

カオスノート

作家
吾妻ひでお
出版社
イースト・プレス
発売日
2014-09-07
ISBN
9784781612423
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カオスノート / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

不条理マンガのカンヅメ。なかなか怖いのもあるけれど、吾妻先生の絵はそれを感じさせず、ナンセンスの領域にとどめてくれる。端正なタッチはますます流暢に流れていて、「アル中病棟」の過去があったことを感じさせない。これだけの発想を作品にするには、どんな努力がかくれているのだろうと思うと、ちょっと頭が下がる。過去の作品も読み直してみようかな。

2016/04/26

ハイランド

「不条理日記」から35年、ナンセンスギャグの吾妻ひでおが帰ってきた。あいかわらずの意味の無さ、表現の無意識の底に隠された意図を探りたくなる漫画である。世界観がファンにはたまらん。「夜の魚」の頃の出口の無い暗い閉塞感は消え、全盛期の切れ味が戻ってきたようだ。絵は残念ながら若干勢いを失ったか。筆者は、ギャグ漫画家の多くが陥る創作地獄にどっぷりと嵌り、失踪・ホームレス生活・アル中による入院という、下手な無頼派の小説家など裸足で逃げ出すような凄まじい経験を経て、一線に戻ってきたのだから凄い。再び注目の作家である。

2014/10/24

ホークス

再読。吾妻ひでおは、時々摂取したくなるサプリ的な作家の一人だ。本書はお馴染みの要素満載の小品集で一コマ漫画も多い。美少女たちの惚けた様な表情、足元から常に崩れつつある現実、浮遊する得体の知れない者共、アル中ネタなどシュールな楽屋落ち。どこがサプリなのか?諸行無常と言い聞かせても依存心は捨てきれず、この不安は死ぬまで続く。これに効くのは思い切り壊れた世界、理解不能な世界である。ドラッグ的な力で現実を相対化し、執着の呪いを鎮めてくれる。吾妻ひでおは全て承知で創作している様に思われるのだ。

2018/04/08

*すずらん*

混沌と書いてカオスと読む。即ちヤバイ状態。吾妻さんにしか書けない、正にオンリーワンのカオス。厳かな美しささえ感じてしまう世界観です。そして細かい!漫画について詳しくないのですが、これだけ書き込むのに一体どれだけの労力を使ったのだろうと心配にすらなりました。それ故この吾妻カオスの世界を覗くのには、少しのパワーが要りました。おいそれと興味本位で覗くには失礼だと感じたからです。たまには血を流しながらも書きあげたという作者。ふと気が付くと、ギャグとしか思えない様なカオスを読みながら 私も血の涙を流しているのでした

2014/09/12

sin

カオスの音:)「お帰りー御主人」散歩る・漂流・崖を登る・旅の途中でしょ?そう今年は昭和89年…ゾンビ・首つり・背後霊 JKそしてJKまたJK!素麺・素麺また素麺・振り返れば焼きそば(:あとあがく

2014/09/10

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