KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

現実逃避してたらボロボロになった話

現実逃避してたらボロボロになった話

現実逃避してたらボロボロになった話

作家
永田カビ
出版社
イースト・プレス
発売日
2019-11-07
ISBN
9784781618364
amazonで購入する Kindle版を購入する

「現実逃避してたらボロボロになった話」の関連記事

どうして過去の私的な体験を書かねばならないのか。『レズ風俗』著者・永田カビさんが、書くことは生きることだと教えてくれた【読書日記11冊目】

2019年7月某日

 青い小さな箱の中で、黙々と文字を書く。大阪は谷町六丁目の「ことばを食べるカフェ みずうみ」という、壁一面真っ青なスペースで展示をすることにした。でも仕事にかまけて全く準備ができず、展示当日の今日になって準備をしているというわけ。だから、展示と銘打つには恥ずかしいクオリティだけれど、何回も失敗して恥をかけばいいのだと開き直った。冷房のリモコンを見つけられず、じんわり汗をかく。暑いし、焦っている。もうすぐオープンの13時。

 ただし、焦っているのは今日に限ったことではない。今月は展示のほかにもお洋服づくりも進めていて、本業の執筆も1カ月で60本承った。周りの人たちに「最近楽しそうだね」「イキイキしているね」「やりたいことをやれていていいね」と言われるし、楽しくはあるのだけど先行きが本当に不安だ。理由はわかっている。気づかないフリをしている。

 13時になっても人は来ず、「みずうみ」のオーナーさんと一緒におしゃべりをしているうちに人がパラパラと来てくれた。4人座ればぎゅうぎゅうというくらいの小さなスペースに、人が入れ替わり立ち替わり来…

2019/11/11

全文を読む

関連記事をもっと見る

現実逃避してたらボロボロになった話 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

harass

初読み漫画家。というか、近くの図書館に入ったので借りる。創作の苦しみなどから酒に逃げた著者は猛烈な腹痛から膵炎と診断され入院することに…… というか闘病記として役に立つということでもない。あっという間に読み終えてしまいあぜんとしてしまった。私小説的な駄目な自分をさらけ出すのを見せられるが、個人的にこういうのは食傷気味に感じてしまう。ほかの作品を読んでいたら、それらを踏まえてまた感想が違うのだろうが。

2020/02/24

オザマチ

自分をここまで表現できるのは凄いと思う。しかも、一つ一つのネタが面白い。

2019/11/07

ケー

コミックエッセイなんだけど心揺るがされすぎていつも活字限定で選んでいる読メの年間ランキングに入れることを決めた。それくらい個人的には強く響く本。自己肯定感が低いように感じるんだけど、カビ先生の自分を客観視してそれを重すぎず、でも書きたいところはきちんと抑えて、少し笑えるように表現できるのって本当にすごいと思うのです。好き嫌いはあるかもだけど、個人的には色んな人に勧めて感想を訊いて見たい本。

2019/12/10

akihiko810/アカウント移行中

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」の永田カビの近況エッセイコミック。酒の飲み過ぎでアルコール性急性膵炎と脂肪肝になり入院する顛末。印象度B-  正直、前作、前前作ほどの衝撃というか虚無感はない。自殺未遂とかそういった話が出てこないからだ。これはいいことだと思う。 ノンフィクション漫画家からフィクション漫画家への脱皮をしたいというストレスもあるそうだが、頑張ってほしい。そして時折、生存報告なり作品発表なりしてほしい

2020/12/27

あーびん

『一人交換日記2』でアルコール依存症になりかけて入院したその後の話。せっかく退院して希望が感じられる終わり方だったのに!今度はアルコール性急性膵炎と脂肪肝で入院って治るどころか悪化してるし!膵臓は洒落にならんよ... 吾妻ひでお「失踪日記」、卯月妙子「人間仮免中」の系譜だなぁと思っていたら卯月妙子さんとは交流があるみたい。自分の私生活を作品として開示していくスタイルは続けていくにはかなりの痛みを伴うだろうけれど、なんだか今後も応援していきたい感じの人である。カビさん、お酒はほどほどに!

2019/11/19

感想・レビューをもっと見る