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兄帰る

兄帰る

兄帰る

作家
近藤ようこ
出版社
イースト・プレス
発売日
2021-01-17
ISBN
9784781619491
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兄帰る / 感想・レビュー

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ムーミン2号

結婚式を前に突然失踪した彼がそれから3年たって交通事故で亡くなったと連絡が入る。その3年間の彼の足取りを追うことで、どうして突然失踪してしまったのか、本当はどう思っていたのか(彼女を好きなのか、もとに戻りたいのか)を知ろうとする真樹子。彼女が最後にたどり着いた本当の彼の思いとは。そして彼の実家でも母親が重い腰をあげて踏ん切りをつけるべくある場所に向かう。最後の方はなかなか胸に刺さる作品だった。

2023/11/13

biwacovic

人にはそれぞれの人生があり、自分が知っているのはその一部でしかない、ということ。そしてそのことに気づく時間はとても貴重だということ。とても良かった。

2021/01/20

Kavi

しばらく消息不明だった男が交通事故で死んだと、家族の基に連絡が入る。父が早くに亡くなり父親代わりをつとめていた兄が、突然、家族の前から姿を消し、どこで何をしていたのか。元婚約者、弟、妹、母が兄の後を追う。そして知らなかった本心をしる。「かわいそう」と人の人生の価値をかってに決めるこの言葉が、どれだけ残酷なものか改めて心にささる。勝手に人を被害者にしてはいけないな。

2021/03/24

aof

なんてゆうか、人はこんなふうにしかだれかの死を受け入れることができないのかもしれない。

2023/06/03

ラブリーチューピー

行方不明になり、事故で帰らぬ人となった「兄」の足跡を、その家族と婚約者が辿っていくストーリー。 「兄」は兄であり、子どもであり、大黒柱であり、婚約者であり…。一人の人間にも、色々な顔があるのだと改めて思い知らされる。 派手なストーリーではないけれど、その分人と人との関わり方や繊細さが描かれているような気がした。しっとりと余韻を残す、映画を観たような気持ちになる作品だった。

2021/02/20

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