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世界を信じるためのメソッド ぼくらの時代のメディア・リテラシー (よりみちパン!セ)

世界を信じるためのメソッド ぼくらの時代のメディア・リテラシー (よりみちパン!セ)

世界を信じるためのメソッド ぼくらの時代のメディア・リテラシー (よりみちパン!セ)

作家
森達也
出版社
イースト・プレス
発売日
2011-10-04
ISBN
9784781690193
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ジャンル

世界を信じるためのメソッド ぼくらの時代のメディア・リテラシー (よりみちパン!セ) / 感想・レビュー

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ほたて

学生の時にインタビューを受けたことがあります。新聞記者の人って、記号的なキーワードを組み合わせてイメージを作り上げるのが上手だな、と思いました。自分が欲しいと思う答えを引き出すのが上手いというか…。メディアは公平で客観的と思われているけど、その情報はすべて誰かのフィルターを通したもので、そのカメラには意図的にフレームインしたものとフレームアウトしたものがある。全てを鵜呑みにするのは危険で、大切なことは興味を持って自分の頭で考えること。ふむふむ。難しい!

2013/11/15

ばりぼー

メディアはわかりやすさをめざす。つまり四捨五入だ。時にはかなり強引な切り上げや切り下げが行なわれる。中国に日本の軍隊が侵攻した頃、当時の日本の大手新聞、大阪朝日新聞と東京日日(今の毎日)新聞は、軍部の大陸進出に対して消極的だった。でもそんな報道を続けるうちに、部数がだんだん下がってしまった。すると、日日新聞が少しだけ路線を変えて勇ましい記事を書くと、部数は急激に上昇した。あわてた朝日新聞も、中国で戦う兵士たちの勇ましい様子を記事にした。ふたつの新聞は競争して戦争を鼓舞する記事ばかり掲載するようになった。

2021/10/13

和草(にこぐさ)

メディアを通して入る情報は必ずしも正しくはない。情報は操作され、新聞には書き手の主観や考え方が入る。その上で自分自身で考え見極めて情報を得ることが大事なのではないか。

2014/02/11

しげ

メディアの情報は、すべてが「事実」というわけでなく「事実の断片を組み立てて作りあげるもの」であり、それをレゴブロックのようだと例えた表現が秀逸でした。メディアは中立と言っても、作り手が「人」である以上、かならずそこに誰かの事情や、考えが入っていることを忘れてはいけないと思いました。

2012/11/12

西澤 隆

世界は必要以上に単純化して考えるな。すべての事実は多面体である。だから伝えられる情報を盲信せずきちんと考える受取り手であれと説き、なぜ(特に映像)メディアが大きな力を持つのかを数字をあげて説明し、時に伝えられ方が扇情的になるのはなによりも「その方が客(つまり僕ら)が喜ぶから」だというミもフタもない事実もつきつける。それは読者である中高生に伝えたい事実なのだけれど、一方でメディア関係者がこう書くのは「僕らは自分からは煽り屋から下りられないから君らが賢くなってくれ」という敗北宣言でもあり少々哀しくもあるのだ。

2015/02/16

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