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衣食住 新装版: 随筆

衣食住 新装版: 随筆

衣食住 新装版: 随筆

作家
志賀直哉
出版社
三月書房
発売日
2012-11-01
ISBN
9784782602164
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衣食住 新装版: 随筆 / 感想・レビュー

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relaxopenenjoy

谷崎の文章読本でも取り上げられていた「城の崎にて」他「ナイルの水の一滴」、「夫婦」、「山科の記憶」、昭和天皇にお会いした話、鏡花や菊池、芥川、太宰などの作家随想などが印象に残った。小説の神様だけあって、随筆も超一流。それでいてとても読み易くスッと情景が目に浮かぶ。装丁は正方形の形が珍しい。 メモ 白樺派。武者。我孫子(リーチや柳との交流)。桜新町。熱海。表紙は奈良の旧居。三月書房「掌にのる愛蔵本」シリーズ。

2021/08/29

cozy

リズム「すぐれた人間の仕事-する事、いう事、書く事、何でもいいが、それに触れるのは実に愉快なものだ。自分にも同じものが何処かにある、それを目覚まされる。精神がひきしまる。こうしてはいられないと思う。仕事に対する意志を自身はっきり感ずる。この快感は特別なものだ。いい言葉でも、いい絵でも、いい小説でも、本当にいいものは必ずそういう作用を人に起す。」そんな本。考え方が違うのは時代が違うからか、たまに違和感があるけど、気にならない。芸術の話や、菊池寛や芥川龍之介、太宰治との話も面白かった。

2014/04/05

yuma

松浦弥太郎さんがお勧めしていたので手にとった。瑞々しい感性と清潔感のある歯切れの良い文章に好感を覚え、時たま読み返す。小説も読んでみたい。

Shin

高校の教科書に収められていた「濠端の住まい」という小説を読んで初めて著者の文章に触れた。著者の文章には何気ない生活の流れを静かに愛おしく捉える視点があり、私はその点で非常にこの著者の文章が好きである。この随筆集はまさにそれが存分に楽しめる本である。

2015/08/01

Katsumasa Kishi

大正〜昭和初期の文化人としてのアッパークラスな日々の記録。名文『城の崎にて』がやはり秀逸。一人きりで誰も話し相手がいない城崎温泉で、ふと見つける死んだ蜂、子供達に殺される鼠、そして、たまたま著者が殺してしまった蠑螈(いもり)… ここで描かれるダーク、孤独感、静謐そして死。その中に時折見え隠れするヒューマニティ、生命感とのバランスが、私は大好き。

2014/07/13

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