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文明化した人間の八つの大罪

文明化した人間の八つの大罪

文明化した人間の八つの大罪

作家
コンラート・ローレンツ
Konrad Lorenz
日高敏隆
大羽 更明
出版社
新思索社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784783502128
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文明化した人間の八つの大罪 / 感想・レビュー

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Yuichiro Komiya

動物行動学で有名な著者が種として人間を見た際、このままでは近い将来危機にみまわれると警鐘をならしている本。「現代人の労働のテンポはセイランの風切り羽についでもっともばかばかしい種内淘汰の産物」「今日の人間の大多数は隣人をこえようとする無慈悲な競争において、有効なものにしか価値がないと感じている。」「忙しい人間は単に欲望にまどわされているだけではなく、不安にかりたてられている。」「不快に対する不寛容性は死のような倦怠を生み出す。」初版は40年前だが、現代の社会を的確に予言しているところがすごい。

2014/10/31

roughfractus02

人口過剰、生活空間の荒廃、人間同士の競争、感性の衰退、遺伝的な頽廃、伝統破壊、強化されやすい性質、核兵器・・・ユダヤ・キリスト教圏の七つの大罪を模している点から、これらは保守的な人々が指摘してきた人間文明の問題に見える。が、著者はこれを他の動物の生や社会と比較し、ヒト科の生物の危機と捉える。自らの生命を守り、快適に生きたいという欲望から発した豊かさや幸福の追求は、自然の脅威を制御するに留まらず、人口過剰や他者排除の暴力的拡大へ変わり、自然淘汰と生命の理に背くヒトという種の滅亡の前進となる、と本書は述べる。

2017/10/17

はな

動物をすしづめにすれば種内の攻撃性が高まる。自分をおさえようと努力したり、親しくない仲間と日々刻々の接触で苦心してていねいな行動、つまり親愛のこもった行動を示そうなどとしたら、事態はまさしく苦痛にまで極まる。その場限りの必要性心理は、長期的にみて作用がまったく予測できない薬を販売するという点で、化学工業の多くの部門を犯罪的に無思慮なものたらしめている。Homo homini lupus 消費者の生活水準を高めることを報酬として、血圧を高め神経をすり減らす隣人との競争を続けさせている。

2017/11/18

Yuichiro Kohata

上京して、5年生活をした中でこの本に共感することは本当に多い。都市、特に東京のように雑多で忙しい街は、人間にとってどれだけ悪影響であるか。

2014/10/03

田中

自分の読解力が足りないせいか、と思っていましたが最後訳者さんの「年寄りらしい文章だが~」という一節を読んでホッとしました(笑)「今時の若いもんは」と言われてカチンとくる人は避けたほうが無難です。

2013/11/20

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