北村透谷詩集 (現代詩文庫 第 2期1)
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北村透谷詩集 (現代詩文庫 第 2期1) / 感想・レビュー
有沢翔治@文芸同人誌配布中
北村透谷は評論「内部生命論」に於いて、物質的な生命よりも生命観、すなわち観念的な生命を重視した。評論以外にも物語詩『楚囚之詩』、詩劇『蓬莱曲』、散文詩、文語定型詩など多くの型で書いている。これは「新体詩とか変体詩とかの議論が囂しく起こ」っている中で模索している結果と言えるだろう。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51527496.html
2022/12/18
Y.Yokota
「楚囚之詩」「蓬莱曲」を読むべく手に取ったけれども、評論が予想以上のものであった。詩家とは、文学とは何たるものか、山路愛山への論駁とともに語るその人生や人間や時代の思想は今でも全く古びないものだ。むしろ予見さえ感じる。キリスト教に惹かれている身なので、何か透谷の謂わんとしてるところを底で感じているのかもしれない。解説で取り上げている「一夕観」「漫罵」は収録されていないが、青空文庫で読める。
2016/07/13
愁
藤村の作品をきっかけに透谷に興味を持ちましたが、実際に接してみて、まさかここまでとは!さすがにまだ全て理解できている訳ではありませんが、こんなにも言葉からパワーを感じたのは初めてだと思います。さらに理解を深めて行きたい人物です。
2015/03/11
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