寺山修司詩集 続 (現代詩文庫 第 1期105)
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寺山修司詩集 続 (現代詩文庫 第 1期105) / 感想・レビュー
misui
詩人自身がアクション・ペインティングを引き合いに出して行為としての詩を標榜しており、記述された詩はその発生装置といった趣が強い。「哄笑の顔を鏡にふと見つむわが去りしあとも笑ひのこらむ」。詩が行為ということは読者の側にもそれが求められ、協働で詩を生きることが演劇にも繋がっていくのだろう。自分はそこまで極端ではないのでやはりいくらかはスタティックな短歌・俳句が読んでいて楽しかった。このどぎつい言葉たちをポケットに入れて時々感触を確かめたい。
2014/05/19
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