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詩とはなにか―世界を凍らせる言葉 (詩の森文庫)

詩とはなにか―世界を凍らせる言葉 (詩の森文庫)

詩とはなにか―世界を凍らせる言葉 (詩の森文庫)

作家
吉本隆明
出版社
思潮社
発売日
2006-03-01
ISBN
9784783717065
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詩とはなにか―世界を凍らせる言葉 (詩の森文庫) / 感想・レビュー

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mstr_kk

ひとりの詩人の意識が詩を生む瞬間と、古代の人間が詩を生んだ瞬間を重ね、歴史の積み重なりの中での言葉の変化を論じた、論考と講演録。もう1冊の『言語にとって美とはなにか』と呼ぶべきものであり、『言語美』の難解箇所を理解するのにも非常に役立ちます。吉本隆明の思想はまさに詩を考えるところから生まれたんだなあと、大きな感銘を受けました。非常に難しいところも多いですが、洞察の深さに圧倒されます。「なぜ書くか」はわかりやすく感動的な、根源的文学論。吉本を理解する上で欠かせない1冊だと思います。

2017/04/04

ndj.

「詩とはなにか」(1961)「なぜ書くか」(1966)「言葉の根源について」(1971)など、詩について触れた文章を中心に、寄せ集めてきた感じ。「そしてわたしたちの詩が他人に読まれたとき、詩の意味や主題やモチーフがまるで通じないとしても、この放出した感じだけは伝わるはずだという希望をいだくのである」、難解と言われる現代詩、ほとんどシュールレアリスムであるような詩、あるいは単なる叫び、であっても、この「放出」に己のどこかが反応すれば、それはわたしにとって、かけがえのない「詩」になるのである。

2016/03/31

kenitirokikuti

図書館にて。「音韻と韻律 詩人論序説2」(「現代詩手帖」1960年1月号)〈現代詩は、昭和の初年から、日本語の意味と形象的な感覚との統一をもとめる表現にすすんできたため、音韻または韻律との意味との関係について、ほとんど意識的な追求はおこなわれなかった。〉加藤祥造「沙市夕景」から。〈そりゃその通りだ、黒は黒(略)髪の感触も顔の形も身体の格好も変わってるところは変わってるさ/でもね、デイブ〉。引用は韻律がんばっててラップっぽいが、実験的であり、〈 詩の本質にまで及ぶ効果をもちえない〉。

2020/10/13

ヴェルナーの日記

日本における近代思想家・文芸批評家でも屈指とされる本著作者・吉本隆明氏の数多い論考の中からチョイスされている一冊。 実は吉本氏は、思考論は個人的にあまり好きではないのだが(文芸評論家の多くは悲観主義的な色合いが濃いため)、近代日本の文学、特に詩学における論考は、文学を学ぶ者にとって決して避けて通ることができない山である。 彼の著作は、全般的に独自の思考法により難解なものが多いのだが、本作は比較的に簡明な著述なものを掲載されており吉本氏の入門としては必読の書ではないだろうか。

2012/12/31

hirom

図書館で偶然見つけて借りた。懐かしい吉本節。『言語にとって美とはなにか』に結実する言語の分析が現代詩を中心題材として語られている。日本語の指示性と表出性の独自の考察、言葉によって美を生み出す譬喩についての洞察に説得力がある。色々な所に書いたり講演したりした詩についてのアンソロジーである。

2017/06/20

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