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afterward

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作家
松浦寿輝
出版社
思潮社
発売日
2013-07-01
ISBN
9784783733591
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afterward / 感想・レビュー

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徐々にあがつてゆく歳月の記憶の水位ーーーーやがて、ある時をさかいに、「その前」と「その後」に分断されるということがあるものだーーーーその後の世界で感じたことーーーー曲線の美。でも本当に難しいのは一点と一点を直前で結ぶことーーーーことばからは形容詞を洗い流すーーこころからは悔いも怯えも削ぎ落とすーーただひとこと こころ とみじかくするどく言えばよいーーーーにんげんとはいびつな動物だ

2018/07/09

平易な、素直な言葉で3.11の後(afterward)、置き去りにされた傷を腑分けし、掬い取り、次へと扉を開く。傷の後の私たちには不穏やスピードや闇や光があるけれど。それを言葉で照らさなくては。

2018/10/25

再読。美しい本だ。紙・装丁も、作品も。吃水都市の雰囲気が詩としては一番好きだが、年齢を重ねた結果か、自分自身にはっとする言葉が、ふと出てくる。図書館でリクエストして買ってもらった本なのだが、正直、自分の本棚にまず迎えなかったことを後悔している。

2017/05/13

松浦寿輝の詩集。今回は散文詩ではなく改行がある自由詩。前作と比べてわかりやすいことばで素直に内面が描かれていて、まるで音楽の歌詞みたいな部分もある。小説より詩はさらに、作者の考えの変化が伝わりやすい形式。だからこそ面白い。

2016/11/10

林克也

詩には読むタイミングがある。体調、脳の調子、自分と他者との関係、世界の空気、そんなあれやこれやが合ったときに読むべき詩に出会うと心の栄養になる。  なぜなら「その後」をなおわたしたちは/生きつづけなければならないから~afterward

2015/05/23

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