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戯れ言の自由

戯れ言の自由

戯れ言の自由

作家
平田俊子
出版社
思潮社
発売日
2015-10-30
ISBN
9784783735007
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戯れ言の自由 / 感想・レビュー

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yumiha

本当は伊藤比呂美詩集を探していたのだが、見つけられなくて、平田俊子を選択した。読み始めは、親父ギャグ的な言葉遊びの詩だったので、ハズレか?と思ふ。でも、その親父ギャグの隙間から、なんや気になるフレーズがチラチラ。そして、「伊藤」と題した詩が!!おお~っ!伊藤比呂美やん。「やせこけ 顔が蛇めいて/そのまま異界へ行きそうだった/危ない時期はしばらく続いたが/それでくたばるほどヤワではなかった」という一節は、確かに伊藤比呂美だと思った。

2017/10/22

ベル@bell-zou

空想と妄想で紡がれる文字や言葉の戯れと駄洒落に共感したり苛ついたり。「か(蚊)」フェイント三部作の混沌から抜け出したらそこには「アストラル」。”心平”、”賢治”、”高太郎”三人の交流を過不足なく綴り想像の余地を残す。「あと何回」で泣きたくなり「落下」で僅かに血の気が引く。「ゆれるな」311。余震に心も揺れた誰ものシンプルな願い。「寒い春」やり直せない後悔は心を冷やす。”お湯はいつでも沸かしておこうよ”訳もなく沁みた。~まるでバグのような言葉の戯れに半ばまで困惑しながらも途中からは平常心で面白く読めた。

2019/02/04

kiho

言葉ってこんなに色んな形態を持てるんだ…驚きとおかしみと、そしてちょっとした怖れも感じる文章が、めくるめく連なっている⭐生き生きと文字を重ねる作者の冷静な視点もスゴイ♪

2016/06/12

sk

機知、特に言葉の意味や響きに関する自在な面白さの発見がこの詩集を形作っている。言葉についての詩、というメタ的な構造が割とはっきり見える。お菓子や奢侈品の類型に該当する詩集だろうか。

2015/11/03

savasava

平田俊子さんの朗読が先。「か」の朗読はすごかった。これから読みますよというポーズもなく、話している途中から朗読に入る。思考のジャンプが心地よい。こういうくすっと笑える詩がもっと増えたらと思う。笑いは心を開きますから。

2017/05/25

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