鬼を飼う 7 (7巻) (ヤングキングコミックス)
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「鬼を飼う 7 (7巻) (ヤングキングコミックス)」のおすすめレビュー
下手したら自分を喰う鬼を飼育する? 世界の奇獣を扱う不思議な商店から始まる、飼育系あやかしストーリー
『鬼を飼う』(吉川景都/少年画報社)
鬼や化けギツネ、猫又などのあやかしの話を本で目にしたり聞いたりした経験はあるが、想像上の生き物だと思う人がほとんどではないだろうか。しかし、私たちが気付かない、見ようとしていないだけで、もしかしたらすぐそばに存在しているかもしれない。
『鬼を飼う』(吉川景都/少年画報社)は、あやかしと人との関わりを描いた飼育系あやかしストーリーと呼ばれる人気作だ。昭和7年の東京、帝大生の鷹名基(たかな・もとい)と司怜一(つかさ・れいいち)は、1人の少女と出会い、四王天(しおうてん)鳥獣商店にいざなわれる。そこでは、奇獣という不思議な生き物を取り扱っていた。鷹名が、店主の四王天から「鬼」という奇獣を飼わないか、とすすめられることから話は始まる。
奇獣とは、一般的に「珍しいけもの」のことをいう。本書での奇獣は、伝説や神話の架空の生き物を指し、
“奇獣とは伝説上の生き物なり ただしごく少数の才ある者のみ奇獣の生態や住み処を知り、また飼うことも可といふ 飼育には細心の注意を以て臨むべし”
とある。奇獣は、生態や特性を理解すれば、命令を聞…
2024/1/18
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鬼を飼う 7 (7巻) (ヤングキングコミックス) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
最終巻に相応しい展開だった。アリスの正体がスキュラではなかった事や奇獣商の成り立ちが語られ、ザイードの狂気が開示されていく。ここにきて宍戸の小物感と生い立ちが切なくて切なくて…ただの咬ませ犬じゃん。鷹名の能力は尻窄みになった感もあるが、アリスと共に生きる選択をしちゃうのは予定調和。彼の優しさはそこにしか向かなかったのだろう。巻末の(それほど重要ではなかった人々の)その後の物語がリアルであり、また、優しくもあり…。四王天さんの死に顔が若かりし頃の顔に戻ったように見えたのは…あの頃に還れたのかな。
2020/07/31
しましまこ
予測不能、怒濤の終盤から余韻の残るラスト。面白かった。
2020/07/11
チューリップ
完結。怒涛の展開で色々忙しく感じたりもしたけれど上手くまとまって終わっていて良かった。鷹名があんまり目立っていなかったようにも思えたけど04やザイードとの因縁があるのは四王天の方だしなあ。司が凄くいい奴で良かった。アリスはスキュラではなかったとかそれまで描写されていた事からもう一捻りあったりしてそういう部分が面白かった。
2021/03/16
YS-56
完結。見届けられたのはどんな未来だったのかな。
2020/07/08
日向
★★★☆☆
2023/05/24
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