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人を賢くする道具: ソフト・テクノロジーの心理学 (新曜社認知科学選書)

人を賢くする道具: ソフト・テクノロジーの心理学 (新曜社認知科学選書)

人を賢くする道具: ソフト・テクノロジーの心理学 (新曜社認知科学選書)

作家
D.A. ノーマン
Donald A. Norman
佐伯胖
八木 大彦
嶋田 敦夫
岡本 明
藤田 克彦
出版社
新曜社
発売日
1996-12-01
ISBN
9784788505803
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人を賢くする道具: ソフト・テクノロジーの心理学 (新曜社認知科学選書) / 感想・レビュー

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あちゃくん

インターネットが普及する以前に書かれた本だけど、これほどまでに現代にも通じる示唆が含まれていることに、単純にすごいと感嘆しています。

2022/09/19

roughfractus02

designなる語はsignに接頭辞de-(脱する)が付されている。著者はデザイン的認知を他者のsignを受け取る内省モードと、それを脱する経験モードに分け、技術に面した人間が他者のsignに包囲されたままより高い経験モード次元に行けない状況を、ユーザビリティなる語に見出す。両モードは人間に必要不可欠だが、現在の情報技術は進歩の名の下に経験モード(蓄積、調整、再構造化)へのステップを踏ませない。それゆえ人間側からデザインを追求する著者は、マクルーハンの言葉に反対して「メディアはメッセージではない」という。

2019/01/10

はや

第6章「分散された認知」がもっとも印象深かった。著者D・A・ノーマンは「問題を解決するためにテクノロジーは何ができるか」という問い立ては、ほとんどいつも間違った問い立てであると言う。世界にしかるべき構造を与える。これによってその構造が分散された知として機能する。角度を変えた表現では、知の担い手が世界と強固に結びついている状態が記憶や計算の負荷を減らしてくれると。言われてみれば当たり前だが、デジタルな世界のデザインにおいてはこの観念は見逃しやすいと思う。私自身の仕事に活かしたい。

2015/09/23

わすけ

人間は自身の可能性を広げる機械を作り続けてきたが、人間はいつしか機械中心の態度をとるようになってしまった。人間中心のデザインはどうあるべきか、というのが本書のテーマ。原著が20年以上前に書かれたというのが驚き。内容は現在でも十分通用するし、あるいは執筆当時より状況は悪化しているかもしれない。何かを作る際には、体験的認知か内省的認知か、どちらをより増幅するものなのかをよく理解してデザインすべきという主張には全く同意。操作に右往左往することが多いPC等が、思考を妨げない真の内省的機械になるのはいつになるかな。

2015/07/08

noboov

人の為の機械なのに機械の為に人が。超ー簡単に表すとそういう事かな?機械が人の暮らし、更に考え方、基準まで変えてしまうという事への警告と捉えました。便利の先にある気をつけなければいけない落とし穴。という事でしょうか?内容には関係ないですが、本における注釈に入れ方。というのは確かに悩ましいです。後、訳が少し読みにくかった。

2012/12/19

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