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〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

作家
小熊英二
出版社
新曜社
発売日
2002-11-01
ISBN
9784788508194
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〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性 / 感想・レビュー

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おさむ

歴史が時代によって変遷するのは、世の常。それは思想も同じという事がわかります。小熊氏の重層的かつ複眼的な視点に基づく骨太な戦後思想論は実に966ページ。丸山真男や江藤淳、鶴見俊輔ら左右両陣営の知識人の生い立ちや言説を丁寧に追い、「戦後思想は戦争体験の思想化である」のを浮き彫りにします。保守、民族、近代、市民といった既存の言葉を読み替えて変遷し、時々の人々に受け入れられたんですね。そう言えば、言葉の解釈や定義が時代や筆者によって違い、理解に苦しむことがしばしばありました。長年の謎がようやく解けました笑。

2017/07/01

i-miya

(副題) -戦後日本のナショナリズムと公共性- (あとがき) 戦後日本のナショナリズムと公共にかかわる言説が、敗戦直後から1970年初まで、いかに変遷してきたか。他者に届く言葉を求める。にもかかわらず、「言葉」は効力を失う。そしてまた、新しい言葉が探し求められる。戦後認識の食い違い。みんな知らない戦後、わかっていると安易に考える。

2011/05/01

i-miya

2013.02.18(つづき)小熊英二著。 2013.02.18 60年安保闘争、安保改定を阻止できなかったから、「敗北」と認識されたが、アメリカ政府、日本政府を動揺させ、アメリカの対日軍事要求を抑制させた効果は、少なくなかったと思われる。 1947、インド共和国成立、1948、大韓民国成立、1949、中華人民共和国成立、 いずれも古代からの連続性をうたっているものの、現実には、第二次大戦の余波で、その中で、生まれた近代国家だ、日本国もまた、そうした国の一つに他ならなかった。

2013/02/18

i-miya

2013.02.25(つづき)小熊英二著。 2013.02.19 (台湾) 戦後、38年間、戒厳令下。 1990年代、アジアから対日補償要求台頭は、冷戦崩壊とアジア諸地域の民主化が一因。 日本はいまや、冷戦期に占めていた特権的な国際的地位を失いつつある。 ◎護憲について。 1955ころ改憲への機運を阻止したことは評価する、と小熊。 

2013/02/25

i-miya

2013.01.16(つづき)小熊英二著。 2012.12.30 こうして、鶴見俊輔は、戦後、言語や大衆に関する独自の思想を形成する。 ◎根底への志向(←P0729)。 1946.05、『思想の科学』創刊。 2012.12.31 交換船、数学者、角谷静夫、鶴見提案、瓶に手紙を入れて流し、世界のどこに流れ着くかわからないが、どこに流れ着いても、読めるような、読めるようにしよう。 

2013/01/16

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