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戦争が遺したもの

戦争が遺したもの

戦争が遺したもの

作家
鶴見俊輔
上野千鶴子
小熊英二
出版社
新曜社
発売日
2004-03-11
ISBN
9784788508873
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戦争が遺したもの / 感想・レビュー

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Aya Murakami

市内に上野千鶴子様が講演にくるというので上野千鶴子特集やっていたうちの1冊。 上野千鶴子さんの話よりも鶴見さんの話や生き方に共感を覚えた。正しくも厳しすぎる母親に反発して絶対的な正しさを疑う発想は本当に心に響いた。うちも母親が厳しい人で本当に苦労したので…。 戦争がテーマということで慰安婦の話も載っていました。慰安婦にも人種差別の影があったり、慰安婦の側が18で兵隊二兎られた少年を哀れんだり…。発見が多かったです。

2018/06/10

みねたか@

上野千鶴子と小熊英二による鶴見俊輔へのインタビュー。聞きにくいことにあえて踏み込む二人。従軍慰安婦補償のアジア平和基金の話などには緊張感がみなぎる。それだけに合間の座談では二人が一ファンに戻っていて微笑ましい。鶴見氏の仕事を知らない故に浅い読み方になったのは残念だが,氏の生きてきた道が垣間見え,考え方の根っこに触れられる。軍属としての従軍経験を踏まえた,もし自分が殺人を命じられたらという問建て,昭和天皇の戦争責任の取り方の考察など、知識人とは自ら考える人をいうことを改めて教えてくれる。

2019/12/06

シュシュ

三人の対談。面白い話がたくさん出てきた。日本国憲法は、押し付けているにしちゃ、これはいい憲法じゃないか。一高、東京帝大を一番で出たような連中にはこの憲法はわからない。不良少年だった鶴見さん。学歴がなくて物を書ける人に肩入れした。60年安保の頃、銀行の頭取の夫人たちは、学生運動を応援していた。あの学生たちは純真だと。60年安保の敗北の時の静かさは自己制御の力。次のベ兵連につながった。統制はしないが責任は負う。精密さというのは、一つのつくりものにすぎない。人間がもっているほんとうのものは、ぼんやりしたもの。

2015/09/02

秋 眉雄

『その応酬が新しい文体をつくって、それが発火点になっていろんなことが起こってくるめどがあるかっていうことだよね。』『そうなの?私は自分の偏見に合わせて丸山さんの思想をゆがめているな。』『大義というような抽象的なものによって、決断をすべきじゃない。人間にはそんなことを判断する能力はないんだ。誰となら、一緒に行動していいか。それをよく見るべきだ。』いやもう、付箋だらけですよ。

2019/08/21

overture

鶴見さんの戦時中の体験や、戦後の「思想の科学」やべ平連の活動などについて今まであまり語られていなかった部分まで語られている。「悪人」を自称する鶴見さんが自らのスタンスを貫いてきた中での苦悩や葛藤について、(読者が分かるのはほんの少しだけかもしれないが)知ることができる。上野さん、小熊さんによって時折厳しい指摘や答えにくい質問を投げかけられるけれども、それに対して鶴見さんが正当化や誇張することなく答えることでかえって鶴見さんの魅力は高まっているように感じた。

2011/11/14

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