変貌する恋愛と結婚―データで読む平成 (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書)
変貌する恋愛と結婚―データで読む平成 (成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書) / 感想・レビュー
katoyann
全国1万2000人のビッグデータを基に恋愛と結婚の変貌を分析した社会学の研究書。恋愛結婚が9割を占める現代では、結婚に至る前提として恋愛経験の有無が問われることになる。本書の分析では若年男性の恋愛離れが指摘されている。恋愛についても結婚についても雇用の不安定化に伴い、その行為から離脱していく一定層が存在するとされている。こと結婚については、教育にかかる私費(家計負担)の大きさが障壁になっている(186頁)という指摘からも、未婚化の大きな要因が経済的基盤の不安定化にあることが分かる。面白かった。
2024/03/25
Taka
がち統計学の本。論文をたくさん読む感じ。草食化は本当に起こっているのか。というよりライフコースが多様化かつ子供に対する親の出費が多い為持てないのが現状という知ってる!ということがデータでも更に裏付け。女性の学歴の高さはむしろ子供を持つことにはプラスに働く。面白いなと思ったのは、結婚と信頼に対する調査。未婚男性の方が年代を進むにつれて人への信頼感がなくなっていくというのが。二十代では変わらないのに。人を信じれる人が結婚できないのかも?ものことで私にも当てはまる。。親子関係もシビアに考える人も少数派ではない
2023/06/21
Mc6ρ助
『既婚者と未婚者の平均幸福感の差は、どの年齢層でも男性の方でより大きく開いているということだ。(p155)』『女性は男性と比べて未婚による幸福感が減少していない。この結果は、女性の幸福が結婚と子育てによってのみ規定されるものではないことを含意していると言えよう。(p157)』ここで、濡れ落ち葉な旦那を思い浮かべる短絡的な爺さまなのでした。
2019/09/05
Chicken Book
我々が、見合いや結婚相談所をつうじた結婚に何か後ろめたいものを感じるのは、結婚を目的にして出会うというのが、恋愛の本義から外れる、つまり、本当の恋愛は結婚を目的にして出会うものではないと言う思い込みが日本社会ではつよいと考えられる。
2022/01/24
Happy Like a Honeybee
山田昌弘氏の記述を目当てに一読。 データは分母が少なく、参考にならない。 読む前から答えが分かってしまうのは、編者たちの経験が浅いから?
2019/07/30
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