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ダ-ウィンの使者 (上) (ヴィレッジブックス F ヘ 3-1)

ダ-ウィンの使者 (上) (ヴィレッジブックス F ヘ 3-1)

ダ-ウィンの使者 (上) (ヴィレッジブックス F ヘ 3-1)

作家
グレッグ・ベア
Greg Bear
大森望
出版社
ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
発売日
2002-12-01
ISBN
9784789719766
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ダ-ウィンの使者 (上) (ヴィレッジブックス F ヘ 3-1) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

分類するなら、やはりSFということになるのだろうが、本書におけるScienceは未来型の工学ではなく、現在の水準における生物学である。第1部で物語世界の構造はほぼ明らかになり、おそらく第2部においては、「ヘロデ流感」として立ち現れた現象との相克が描かれるのであろう。そして、現時点では想像もつかない第3部にこそ本書の真価が発揮されるのだと予想される。ここまでは、きわめてスリリングな展開。グレッグ・ベアは初読だが、こうした分野を得意とする作家なのだろうか。はたまた、希代の勉強家なのか。下巻に期待を込めて。

2016/11/23

扉のこちら側

2016年356冊め。【178ー1/G1000】ヒト内在性レトロウィルスに起因する謎の奇病により、100パーセントの流産と、その後の性交渉を経ない奇形妊娠が引き起こされる。存続を脅かされる人類の戦いでもあり、科学と政治、人道と利権の戦いでもある。この手の話は5年もすれば日進月歩の医学の進歩により古臭くなってしまうのもだが、それを感じさせない面白さ。ただ登場人物が多くて把握に手間取る。各章は短くて読みやすい。下巻へ

2016/05/22

セウテス

西暦2000年代の初め、考古学者レイフェルスンは、アルプス山で殺害されたネアンデルタール人のミイラを発掘する。そのミイラは女性であり、傍らには産まれたばかりの赤ん坊がいた。しかし驚く事に、その赤ん坊はネアンデルタール人ではなく、我々と同じ人類であった。やがて、流産を惹き起こすウイルスが発見され、ヘロデ流感と呼ばれる様になる。学術用語が難解なのは仕方がないが、かなりの取材のもとに設定された物語だと感じる。ウイルスとの戦いかと思ったが、どうやら好ましくない進化をする時、人はどう考え行動するのかと言う事らしい。

2019/06/20

NAO

ヒト内在性レトロウィルスを起因とした〈ヘロデ流感〉。それは、妊婦のみを襲い流産を引き起こすという、人類の存続を脅かすものだった。〈ヘロデ流感〉に関わることになってしまった分子生物学者ケイ・ラングと、人類学者ミッチ・レイフェルスンの当惑と、〈ヘロデ流感〉に対する社会の異常なほどの反応。果たして、人類は滅びてしまうのか。

2019/12/25

キムチ27

竹書房のロリンズが好きなこともあり手に取るが諸般の事情で細切れ読書。こんな類は一気読みに限ると思う。てな訳で「内容の衝撃性、読み易い訳、ダーウィンの説を覆しかねない小進化⇒大進化の変遷の疑問」と登場する薬や研究所が実在であったり科学的検証の確かさは評価するが、長すぎ、だらだら。コアの男女に人間的な魅力を感じなくって。冒頭のネアンデルタール人のミイラと抱えるようにしている乳児・・それがネアンデルタールで無い・・は惹きつけられた。人内在性レトロウィルスを起因とする”ヘロデ流感”⇒人類の滅亡に繋がるのか。

2021/01/08

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