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現代思想 2021年6月号 特集=いまなぜポストモダンか

現代思想 2021年6月号 特集=いまなぜポストモダンか

現代思想 2021年6月号 特集=いまなぜポストモダンか

作家
大橋 完太郎
千葉雅也
宮崎裕助
小泉義之
星野太
出版社
青土社
発売日
2021-05-27
ISBN
9784791714155
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ジャンル

現代思想 2021年6月号 特集=いまなぜポストモダンか / 感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

高校倫理でも出てくるようになった、リオタール『ポストモダンの条件』(宮﨑裕助先生11頁2段目)。カナダのケベック州政府の大学協議会に提出されたレポートとのこと。大きな物語の凋落。小さな物語の乱立でポストモダンの文化相対主義的イメージが創出されるという(同頁3段目)。確か、共通テストでもこの問題は出てきたと思う。詳細は、檜垣立哉「リオタール『ポスト・モダンの条件』再読」がある(32頁~)。檜垣先生は、リオタールはそれぞれの知の正当化・脱正当化が問われていると指摘されている(39頁下段)。

2021/07/31

マープル

冒頭の大橋・千葉・宮﨑の鼎談「フラット化する時代に思考する」とその次の星野太「ポストモダンの幼年期」を読了。ポストモダンという言葉に憧れを持ったのは高校時代。それから30年の月日が流れてしまった。そうしてなお、ポストモダンの特集が組まれるというのは奇妙なものだ。30年もの時間があれば、とっくにポストモダンの次が現れていようものだからだ。ところが、実際には歴史の皮肉か、新たなものは現れなかった(小物はちょこちょこあるが)。嬉しいような悲しいような・・・

2021/08/14

mim42

「内部」の者たちによる懐かしみは部外者には無用である。多くの人にとってポモは影響力を持たない事が問題でも?批判的な特集ではないにせよ、もう少し真摯で論理的明晰さを持った総括が見られるのかと期待していたが、「ポモの中の人?現代思想」にそれは期待できない。冒頭対談で大橋に諌められる宮崎の言葉遣いが象徴的だった。基本的にくだらないのだが、稀に面白い考え方に出会うのが心地よく連載以外は読破してしまった。ポモ建築、歴史学の話も窺い知れた。リオタールやジェイムソンはやはり読む必要無し。社会科便覧で十分(便覧に載れば)

2021/06/30

かんがく

専門的な哲学用語がストレートにバシバシ繰り出されるので正直よくわからないまま読み進めた部分が多かった。ただ、それぞれの論考で何度も同じテーマが提示されているので重要な部分は頭に入った。相対主義とポストトゥルースの関係性は、歴史学を扱う人間としては気を付けたいと思う。

2022/04/13

KA

「ポストモダニズム再訪 フレドリック・ジェイムソンへのインタビュー」(中村徳仁訳『現代思想』 原典: 2016年 "Sosial Text") を読んでめちゃくちゃ元気出た。やっぱこれだけ一人称に覆われた現代文学シーンでも、どこかにクソ面白い "フィクション" があるって信じてるんだよ。 『インフィニット・ジェスト』、ジョナサン・フランゼン、「西洋の外にある興味惹かれる映画」がタル・ベーラとアレクセイ・ゲルマンとかね、こういう引用のディテールの良さがその大きな枠組みを信じさせちゃうんだよ。

2021/05/29

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