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考えることを考える 上

考えることを考える 上

考えることを考える 上

作家
ロバート ノージック
Robert Nozick
坂本百大
出版社
青土社
発売日
1997-12-01
ISBN
9784791756032
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考えることを考える 上 / 感想・レビュー

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やまやま

勇ましい序章「読むことの不可能な一冊の書物を求める」一人であろうと評者も努力はしましたが、やはり難解な書物でした。一応、自己の同一性のところは、再帰的自己指示の能力をもつことが自己であるとすると、どのようにして私は私自身を指示していることを知るのだ、それが問題の一つである、くらいまではかじりつきましたが、なぜものがあるのか、に至っては、あらゆることをくまなく説明できないのだから存在を言葉で認識することは難しいんだろうくらいの認識です。懐疑論は、懐疑論を退治せず大事に扱えば懐疑論の退治になるという理解です。

2022/08/06

roughfractus02

原題はPhilosophical Explanations。前著で個人の権利と最小国家を主張した政治哲学者の著者は、本書で個人に関わる自己同一性、知識、自由意志、倫理的真理の有無、人生の意味を分析哲学的に検討する。上巻は前半の2テーマを扱う。自己同一性では、記憶でなく再帰的自己指示性に通時的同一性を保つ最近接連続者なる微分的近接作用を導入して説明し、形而上学の問い「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」を検討する。さらに反実仮想から導出したトラッキング作業としての知識と証拠、仮説との関わりが議論される。

2018/06/11

なつき

【はしプロ哲学18】『考えることを考える 上』読了。訳者のかたがたの名前を確認して序章読んだ時点でもう、なんだこの大きな著作は。と思ったが、じっさい読んでみても大きな著作であった。「証明」ではなく「説明」する哲学。ある程度の哲学の教養が必要だが、わかりはじめるとエキサイティング。

2017/05/07

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