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不死のワンダーランド

不死のワンダーランド

不死のワンダーランド

作家
西谷修
出版社
青土社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784791759941
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不死のワンダーランド / 感想・レビュー

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第二次世界大戦とアウシュビッツを通して近代における人間存在と死を考察する。材料としてハイデガーにおける存在とそのロジック、反ハイデガー的な存在を定義したバタイユとレヴィナスの共通点、またその各々のロジックについて。ハイデガーのナチ加担はどこから導出されたか、また戦後のハイデガーの沈黙はどのような意味を持つか。ハイデガーと世界大戦、主にアウシュビッツ後における人間の死と存在について。バタイユ、レヴィナス、ブランショにおいて、先駆者であるニーチェが問題にしたヘーゲル的な歴史観の問題などを使用。

2014/11/15

しゅん

読むの三回目くらいか。ハイデガーは〈不安〉を克服するために「死の固有性(死は私だけのもの)」を掲げる思考を展開した。バタイユ・ブランショ・レヴィナスの三人は死の固有性に抗するように、「死の不可能性(死んだら私は存在しない)」をそれぞれのやり方で描き出す。世界戦争によってもたらされた条件(野蛮と技術の合体、死の管理、数値化された人間)が現代を覆っている以上、私たちは安らぐ解決をしらない「死の不可能性」の只中にいる。西谷の理路が描く「人間の条件」。それは民族意識への集約なしに、戦死者を追悼する試みとも読める。

2021/01/21

soares

「主体性の形而上学」と人間を「駆り立て Ge-stell」る技術の伸長によって死が匿名のものとなる近代以降にあって、ハイデガーはそれを否定して「先駆的覚悟」(決断)によって、固有の死を取り戻そうとする。これに西谷は匿名の死を肯定し、固有の死の不可能を強調するバタイユブランショレヴィナスの思想を対置する。しかし少なくとも、固有化としての「性起 Ereignis」と脱固有化としての「脱性起 Enteignis」、すなわち存在忘却の相補性を説く晩年のハイデガーは、後者の思想が切り開いたような→

2021/04/13

山根佑斗

とんでもなく難しい。しかし読む価値はあった。 死ねない時代、非人称な時代を、「本来的」な死ねる時代に戻すのではなくて、不死を引き受けて、不死から思考すること。不死性に対して筆者は批判的なのかとはじめ思ったが、寧ろ不死性を肯定的に受け止めていく本だったので、いささか驚いた。

2020/09/14

tamioar

この頃の西谷は良かった。

2019/12/01

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