香港映画の街角
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香港映画の街角 / 感想・レビュー
makoto018
97年の中国返還後、香港映画は変容を迎えた。日本のファンから見て、中国大陸市場を意識した大作や道徳的映画が増えた印象だし、そもそも「香港映画」なのかも不明である。香港映画の魅力は猥雑でローカルだが濃厚で不思議な魅力があった。「玉石混交」、「量が質をつくる」を地で行く「らしさ」が薄まっているのでは。本書は、仏文学者による05年出版の香港映画論。返還前後の文化や風俗、歴史などを踏まえて論じられており、ウォン・カーウァイやジョン・ウー、チャウ・シンチーなどへの映画評からも新鮮な視点や香港映画への愛が感じられる。
2022/12/15
fritzng4
まだ見ぬ香港映画の混沌の只中に引きずり込まれそうな、魅惑にみちた一冊。ハリウッドに進出した香港映画界の巨匠たち三人が期せずして?ヴァンダムの映画を撮っているという興味深い事実。
2014/04/24
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