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ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学

ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学

ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学

作家
巽孝之
出版社
青土社
発売日
2005-06-01
ISBN
9784791761968
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ニュー・アメリカニズム―米文学思想史の物語学 / 感想・レビュー

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go west

ジェイコブズ、ポー、フランクリン、ローランドソンを読んだのでそれぞれ関連する章を再読。/ジェイコブズ自伝は「奴隷体験記」の伝統(奴隷資本)に基づくとともに、優れた「読み書き能力」という文化資本によって典型的な「扇情小説」のレトリックを利用し、逆に白人女性読者層の「感情」を言語操作する。それと平行して、彼女が有力な白人男性と子どもをもうけることで奴隷所有者への復讐行為を行った事実も併せて考えればジェイコブズには高度な政治性が見受けられる。また、ピューリタン的予型論がインディアンや黒人をはじめ異教徒的存在を→

2018/09/13

Ecriture

『メタファーはなぜ殺される』の後編に位置づけられる現代批評理論のトリセツ。コットン・マザーからアメリカが接木に次ぐ接木の後にそれを隠蔽する国家であることを導いたり、ポーから南部保守派の奴隷制度転覆に対する恐怖や奴隷資本→文化資本への移行などを読み取る手腕は見事。一流の学者さんですなぁ。なかでも脱構築主義と新歴史主義の関係をド・マンとフーコーの邂逅と捉える視点は前書の欠点(?)を補っている。しかし脱修辞学的修辞学という言葉をついに用いてはくれなかったことが悔やまれる。

2010/02/06

go west

植民地時代~南北戦争前後に形成された「アメリカン・ナラティヴ(物語=体験記)」の伝統が、具体的には捕囚体験記、疫病体験記、誘惑体験記、殺人体験記、奴隷体験記といった形態をとりながら、いかにアメリカの文学・思想・政治を形作ってきたのかを、「ニュー・アメリカニズム」なる最新(90年代当時)の批評理論を用いて明らかにする。『アメリカ文学史のキーワード』の内容と結構かぶっていたが、一般の読者にとっては硬派すぎる文章についていくのがやっとで、正直しんどかった。また何年か後に出直したい。

2018/02/23

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