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先端で、さすわさされるわそらええわ

先端で、さすわさされるわそらええわ

先端で、さすわさされるわそらええわ

作家
川上未映子
出版社
青土社
発売日
2007-12-01
ISBN
9784791763894
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先端で、さすわさされるわそらええわ / 感想・レビュー

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里季

うーん。年齢的なものか、ちょっと無理だった。 文体は心地よく音楽を聴いているように流れていくのだが、なんのことやらふわりとした雰囲気のようなものしかわからない。 いつか再読してみよう。

2017/11/25

里愛乍

デビュー作からダイレクトな単語が多くて、首だの血だの性交だの難を言えば読みにくい、けどこれがこの人の文体で形として必要なのかもしれない。なぜなら自分の直覚が読んでいて肯定しているのが分かる。言葉とはそれ意外のものにはならない。だから表現も他のものにすればおそらく意味は変わってしまう。私が今受けている直覚はこの読みにくさからそんなところを捉えているように思えてならない。リズム、音の激しさ凄まじさを文字から感じる。特に延々と性交について論議し合う、『告白室の保存』には最後まで圧倒された。

2017/12/11

かさお

詩集?文筆家デビュー作、みえこの頭、夢の中、浮遊霊のごとく浮かび同じ空間にいた私。身体器官への強いこだわり、髪の毛、卵、女という器について、諦めない姿勢が妄執的。1文が16行にわたる、なぜ?どうして?の男女の会話の「告白室の保存」こんな面倒臭い女は嫌だとする男の顔が目に浮かぶ。全てみえこの頭の中の世界なので、理解する必要はない。理解するなんておこがましい。私はみえこじゃないから。お気には最後の「夜の目硝子」酒井駒子の絵で絵本にしてほしい。空想幻想と客観的論説とのギャップが面白く村上春樹を読むときと似てる。

2022/07/05

桜子

腕をポンと引っ張られて、未映子ほーるに落とされた気分。奏でてるような言葉は読んでるけど聴いてるような。女性たちの美しいとこばかりじゃなく生々しさが、ああ好き、とても好き。また読みましょう、と思います。

2014/04/30

八百

実質的な未映子の処女作を改めて読む。この女性であるが故の肉体と哲学、そして面倒くささが後の「私率〜」を経て芥川賞「乳と卵」で鮮烈にデビューするきっかけとなるのは言うまでもない。ぶっちゃけ言えばあのルックスでこの内容を書けばウケ狙いと取られても仕方ないのだろうがそれでもこの感性はきっとわかる人にはわかってもらえたのだろうと思う。それが証拠に後半3作はその実力をシュールに表せているもの…なかでも「象の目を焼いても焼いても」は好きだなぁ。「図書館は象の目」と言い切る彼女のカオスを是非とも味わっていただきたい

2015/03/28

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